この本を読もうと思ったのには、2つ理由がありました。
 1つ目は、楽しい事が見つからない毎日だから何とかしたい。2つ目は、以前のように楽しめないと感じていたからです。「以前」というのは、病気になる前の自分のライフスタイルでした。
 まずこの本を読み、私にとって楽しいとは何だったのかを考えてみました。
 「以前」の私が楽しいと感じていた事は、バリバリ仕事で成果を出して楽しい!。予定がギッシリとつまっており、する事に追われてる時も充実感・達成感があって楽しい!。遊びも仕事もスケジュールはみっちり。周りの誰よりも楽しい毎日にしたい。だから、もっともっと予定を詰めないといけない!と思ってきました。
 しかし、この本を読むことで これはもしかしたら、ドーパミン的幸福にだけ「楽しい」を感じていたのかも。と気が付きました。だから病気になってしまったのかも、このまま「以前」の楽しみを求めるとまた調子を崩してしまうのだろうなと気が付きました。
 では、どうすればいいのか。
本に書かれていた「楽しい」の定義と私の中の「楽しい」の定義に圧倒的に差があることに気が付いたのです。なのでまず、私の中の「楽しい」の基準を見直すことにしました。
 そして、「余白を楽しめるようになろう」という小さな目標がみつかりました。静と動どちらにも楽しみ方があるのだなと学び、日々を過ごすなかで小さな挑戦が始まりました。

 たまには仕事帰りにスイーツを買って帰る、オススメされた映画を見てみる、行ったことの無いお店で食事をしてみる、いつもは素通りする公園の植物をゆっくり観察してみる、それに加えポジティブ日記をつけることで、「楽しい」に注目していく癖がついてきたため、私自身何をしている時にリラックス出来るのか、出来ないのか、癒されているのか、緊張してしまうのかを自覚出来るようになってきました。そして、オキシトシン的幸福やセロトニン的幸福の発見能力が強化されてきました。

 刺激ばかりでなく、自分を癒してくれている時間に気付けることが楽しいと感じ始めています。大笑いするだけが楽しみじゃない。「楽しみ」とは誰かと競い合うものでもない。そんな当たり前の事に気が付いていませんでした。
 
 暇=悪という考えを持っていた私ですが、暇=工夫し放題の時間だと捉え方が変わりました。工夫上手になって、楽しみ上手になって、自分をご機嫌に、周りのご機嫌に繋がるように日々楽しめる事に感謝して過ごしていきたいです。