渦から出てきた青年は、回りを見渡した後に霊夢と紫の方を向いて
「ここは博麗神社で間違いないか?」
「そうよ!何か問題ある?」
何かが感にさわったのか不機嫌に霊夢は答えた
そして紫は青年を凝視しながら、
「あなたは何者?」
「・・・悪いがそれは言えないな、とりあえず懐と呼んでくれ」
(真名出せないしな・・・)
青年は懐と名乗り、再び周りを見渡す
(この人が現れても結界に反応は無かった・・・どういう事?)
紫も考え込む・・・そしてある真実に至り、思わず口に出してしまった
「まさか・・・アンリとシオンの幻想入りは貴方が?」
それを聞いた懐は、口元が三日月のようにつり上がりケタケタと笑い出し
「流石スキマ妖怪だな・・・だがそれを知ったところで状況は変わらない」
「へぇ?つまりあんたが元凶なのね?」
途端に好戦的な態度を見せる霊夢とは対象的に懐は無表情になり
「誰だって心は弱い・・・だがそれを認めようとはしない・・・ならばキッカケが必要だろ?」
「だけど・・・そのせいで傷付く者も居るわ!」

紫も好戦的になっていく
「2対1だと分が悪いな・・・仕方ない」

懐は片手を上げ
「我が従者よ・・・時空を越え再び現れよ」

博麗神社の遥か上空より黒い球体が落下して

紅い衣を着た金髪の少女が現れた

「久しぶりだな、リリス」
懐は少女の名を呼ぶ
「久しぶり♪それよりどういう状況?」

リリスと呼ばれた少女は、状況を理解していないようだ

(アレは召喚術?それに何・・・あの魔力・・)

そんな事を考えながら霊夢は一層警戒を強める
(・・・あのリリスって娘も・・・かなり高い魔力を感じるわ・・・やはり懐、何者なの?)

紫も同じような事を考えていた

ーー闇夜の狭間ーー

「さて・・・そろそろ行くか・・・」

シオンは無数に存在する欠片の一つを見つめながら呟く
それを聞いた羽入は喜び「あう♪・・・助けに行くのですね」
「いや違うけど?」
「あ・・う・・(泣)」

羽入が涙目になっているがシオンは気にしない

「じゃ行ってくる」
シオンは自ら出した闇に入り姿が消えた

ーー幻想卿ーー

博麗神社では、博麗霊夢と八雲紫が居た

「紫・・・何かわかった?」
結界を調べていた紫に、霊夢は心配そうに問い掛ける

「えぇ・・・色々と不可解な事がね・・・」
何か思い詰めたような表情で紫が答える
「不可解?」
「・・・結界にしばらく人が出入りした形跡は無かったわ・・・」
霊夢の疑問に紫が答えたが、霊夢は答えの意味がわからず聞き返した
「どういう事?」
「つまり大分前から誰も幻想入りして無かったのよ」

「それ・・・おかしいわよ、アンリとか言う奴もシオンも幻想入りしてるじゃない」
「だから不可解なのよ・・・普通ならあり得ないわ」
などと口論している二人の前に突如闇の渦が現れる
霊夢は不思議そうに
「なにこれ?」
と言うが、紫は顔を真っ青にして
「これは・・・スキマ?どうして・・・」

そしてその渦から黒髪の青年が現れた

神奈子「それで気が付いたら、見た目そっくりのアンタが居たわけさ・・・」
シオン「・・・パチュリーに続いてまた・・・」

文「ふむふむ・・・なるほど・・・」

と言い天狗の少女は懐からメモ帳を取りだしメモをとる

エルマ「・・・Σ(°д°;;)」

諏訪子「Σ(°д°;;)」
シオン「何時から居たんだよ・・・(;´д`)」

椛「神奈子さんのお話の途中から居ました」

シオンの疑問に、椛が答え

エルマ「・・・気付かなかった・・・」
諏訪子「私も・・・」

その答えに二人の少女はショックを受けていた

文「チッチッ、幻想卿最速を舐めて貰っては困りますね」

シオン「まぁ・・・予想は出来ていたが・・・まさかな・・」
守矢神社に来る以前から予想していたシオンすら驚きを隠せないでいる

シオン「それより神奈子の話からして次は霊夢が危な・・・ん?なんだアレ?」

シオンがある方向に指を射し、全員がそれを見る
その目線の先は、巨大な黒い球体だった
遥か上空から雲を裂き落ある方角を目指し落下して行った

諏訪子「確かあっちは、博麗神社だったような・・・」

シオン「とりあえず行ってみるしかないな」
エルマ「そうだね♪とりあえず・・・」

エルマは光輝き、シオンの体に入っていく

(エルマ)「やっぱりこうじゃないと♪」

シオン「だなww」

神奈子「やはり不思議だな・・・」

諏訪子「うん・・・」

複雑な表情をしながら呟く二人