寂しい。
母が亡くなる前に彼氏と別れた。
母かが亡くなった後
親友が結婚した。
幼馴染が結婚した。
ファン仲間が結婚した。
同級生が結婚した。
同僚が結婚した。
男友達が結婚した。
結婚ラッシュ、出産ラッシュ。
私は、母の喪中にブーケを7〜8回GETしました(笑)
独りの時間が増えた。
たまたま読んだ雑誌で、イケメンがデートしてくれる「出張ホスト」を、知りました。
後にエロ目的もあると知りましたが
この時は
お金を払って「イケメンとデート」出来るなんて凄い

くらいの認識でした(笑)
素人にもわかりやすいシステムで、出張ホストのHPに載っているプロフィール写真の中で気に入った人のアドレスに直接連絡をするものでした。
デート日時を決めて、待ち合わせする。
私は、ルールが解らないから、最初からディズニーランドに行きたいとお願いした

舞浜駅で待ち合わせて、写真より綺麗な顔した細身の男の子がいました。
担当くんは、ひと回り歳下で、最初から敬語とオラオラ混ざりで、生意気でした!
マニュアル通りの良い接客と、たまに出る自のギャップにハマりました

ディズニーランドは、久しぶりだし、知らない人だからこそ、色々と話せてスッキリしました。
延長して、ディナーを食べながら、今度は彼の話を聞いた。
ホストになる前の、家族のこと、遊んでたこと、ガテン系だったこと、歌舞伎町のホストだったこと…
担当くんは、新人のお試し期間で、相場の半額以下で安かったのもあり、楽しかったから多めに渡した。
手も繋がない、ただ隣に並んで歩くのが楽しかった

公式サイトで、コメントした時に、ハンドルネームではなく、実名を書いてしまったから、ホスラブで、叩かれたりもしました。
それから、映画見たり、ご飯食べたりで、月に数回呼んで、楽しく疑似恋愛をしていましたが、担当くんは、1年後に借金返済が終わり、ホストを上がりました。
男友達に、お金を払って遊んでる感じでした(笑)
全てが嘘でも、泣いたり笑ったりして、毎回本当に凄く楽しかったです

1年で総額150万円くらい使ったと思われます

実は、それ以前のアイドルに使う額と変わらなかったので、あまり散財した気分にはなってなかったです。
金銭感覚麻痺ですね(笑)
その頃に、SNSで知り合った若い女の子に「お金を使わないでイケメンホストと楽しみましょう
」と、誘われたので、歌舞伎町ホストクラブの初回無料とか初回1000円の店に連れて行ってもらいました!

1店舗目は、店内は暗闇で、ユーロビートがかかっていて騒がしく、イケメンはいたけど、楽しめなかった。
2店舗目に移動中に、有名ホストクラブの前を通りました!
このホストクラブ、数年前に、金スマでやっていたハモホスリーグに出ていたのですが、それが元彼で幼馴染と結婚、離婚したKOくんだったから、ビックリしました。
KOくん、母の葬儀に来てくれていたが、ゆっくり話せなかったので、ふと今もいるのかな?と、入口の写真を見ていたら、中から本人が

KOくん「お前
こんな所で何やってんだよ
」


私「ちょっと、遊びに…
」

KOくん「まったく、うちで遊んでけば良いのに
変なのにハマるなよ
」


と、他愛ない会話して、見送られた。
この時、KOくんの店に入ってれば良かった。
この後、私はドン底に落ちる事など考えてもいませんでした

2店舗目は、明るい店内、静かな音楽が流れてました。
ジャニーズ系がいっぱいいた

イケメンすぎて緊張して話していると、新人のコテコテに九州訛り、薄い顔なのに、髪の毛は盛り盛りで細身のスーツを着た、「典型的なホスト」が来た。
その容姿を見たら、なんだか、緊張も取れたし、彼の話を聞いて凄く楽しかったから、最後送り指名をして連絡先を交換しました!
毎日メールや電話を沢山してきてくれ、会いたいと言われて、嬉しかったけど顔が全くタイプじゃない(笑)
頭では営業なのも、よく解っていたが、嬉しかった。
1週間後に、友達と居酒屋で飲んでいたら、酔っ払ったホストから電話があり、そこにやってきた。
友達は、風貌にこそドン引きしたが、直ぐになじんで楽しく飲んでくれた。
ホストが私を好きだとみんなに訴えていたが、友達に、泣かしたら許さないから!と、言われても泣かさないよ!大事にする!と宣言してくれていました(笑)
解散して2人になり、外を歩きながら手を握られてキスされて、私はドキドキした。
そのままホテルへ…
もう直ぐ37歳になろうとしていた頃。
温もりが、嘘であることくらいちゃんと解っているのに、手放したく無かった。
ひと回りも歳上のおばさんを抱いてくれ、毎日毎日メールや電話。
ホストクラブには行かずに、終わってから遊んだり、寮にしのびこんで店のホスト達と仲良くなったり…
幸せな時間が地獄になるのは、直ぐでした。
月末になるとランキングの為に、私も店に呼ばれるようになった。
VIPに座り、幹部や社長も席につく、若い女の子や綺麗な人から注目される中で、次々にシャンパンを開けていく。
全部、彼を手放さないため…
小さな箱の中での、見栄と意地と優越感のため…
現実世界の友達に叱られたり、呆れられたりしても、聞く耳もたずに、私は夢の世界に逃げました。
仕事を辞めて、フリーターになり、4社かけもちして、朝喫茶店、昼スポーツインストラクター、夜居酒屋、休日結婚式場で働いて、月一の休みに豪快に遊んだ。
彼はエッチをして客を掴む枕ホスト
私は、
店ぐるみ
という手法で彼女だという感じになっていた。
内心では、彼女じゃなく、営業だって解っているけど、お店のホスト達にチヤホヤされて、他の客から浴びる視線は気持ちよかった。
その為に、解ってるのに支払ったのだ。
ホスラブでは、VIPにいて、社長や幹部がつきっぱなしの私のことは、BBA(ババア)と書かれ、いつも叩かれていた。
半年後に、ソープの大金使うエースと、ヘルスの毎日毎日最低価格で店に来ていた子、月数回のキャバ嬢、月一のババアと言われた私で、彼はNo. 1になっていた。
ホスラブに、毎日のように書かれ出した。
ナンバー1になった翌日から、枕営業、体の刺青や真珠をバラされて、客達は切れてしまい、彼は飛んでしまった。(←無断で辞めた)
私も他客みたいに、売掛の未収分を払わず逃げれたのかもしれないが、お店ぐるみで他のホスト達にも楽しませてもらった分は、意地と見栄とで全額を店に振込、払いきりました。
良い客を最後まで演じきった。
本当は、彼もお金も友達も失い辛かった。
自分が楽しければいい
現実世界の自分が惨めだから
彼氏欲しいのに出来ない
結婚したいのに出来ない
子供欲しいのに出来ない
カッコイイ友達
カッコイイ彼氏
カッコイイアイドル
凄いでしょ?
みんな見てみてー
って、私が優越感にひたり自慢していた頃
みんな、ちゃんと最愛の相手を見つけて、時間をかけて関係深めて、幸せな結婚をして、子供を産んで、ありきたりな毎日を過ごしていた。
普通の毎日を家族と一緒に過ごす。
これこそが幸せなことだと思う。
私は、相手を好きな自分が好きなだけ。
いや
単に、何かに夢中な自分が好きなだけなんだ。
相手の気持ちを考えたり、相手の意見を聞いたりしなかった。
営業と解ってるホストに尽くす
ホスト達に、自分を必要とされる
事に張り切る事に、依存していた。
そう簡単には治らないが、
人の話を聞く努力。
他人に興味をもつ努力。
相手の立場を考える努力。
をしなきゃとは、やっと思うようになりました
