ドブネズミの美学…アスファルトの憂鬱 | ココア色の綿菓子とミルク色の角砂糖《無色透明な絵本》

ココア色の綿菓子とミルク色の角砂糖《無色透明な絵本》

詩のような絵本
絵本のような詩

私の夢は自分の言葉と無色の絵で紡ぐ世界を本にするものです

瑠璃色の水が光輝くここは冒険の星です

いつまでも…何処までも…夢は呼吸しています

風を呼ぶ小さな穴がある


小さな穴の住人は大きなドブネズミ


餌を求めて
空腹と戦い



生きる事に貪欲だ

どこまでも何処まででも

生きろ

生きる

生きてやる

生きてやれ


泥にまみれても

ゴミに埋もれても

生きる事はきれいなんだ


大きな奴らが僕らを見て悲鳴をあげて


僕らを追い出そうとする


僕らに居場所はないのかい


僕らは貪欲だ


だから居場所を探して生きてやる








その路上は今日も泣いている


踏みつける無数の足音


ざわめきと笑い声


なんだかみんな


楽しそうに嬉しそうに


向こうから
あっちから


歩いてきて
走ってきて


ねぇ

 
向こうには何があるの?
あっちでは何が見える?


僕を踏みつける足は自由だな

踏みつけられる僕は不自由だ


ねぇ


僕も


君達みたいに自由になりたいよ


歩きたいな
走りたいな


向こうにある
あっちにある


何かを見たいな知りたいな


君達は自由だよ


歩ける限り自由なんだ



可愛い色
素敵な色


僕を踏む足音の上はまるで虹


僕は動けない代わりにずっと虹を見ている


終わらない虹が見れるのは僕の自由だ


僕の心が描く自由なんだ


あぁ


向こうから
あっちから



虹が僕に近づいてきて
虹が僕から遠ざかって







長い道


この向こうに何がある?
僕の長い体の何処からか聞こえてこないかな


見える世界の喜びが
見える世界の憂鬱が



夜が来たら虹も消えて真っ暗な上にキラキラ光るもの


向こうにも
あっちにも



輝くキラキラ…キラキラはきれいだけど虹はもっときれい


生きてる色っていいな



自由な色っていいな




やっぱり僕も自由になりたいよ