京丹後⇆滋賀 「地方」は生き残れる? | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
滋賀はなんとも存在感の薄い県だ。
近畿の中でも。
実はとても住みやすいのだが、それは滋賀県民だけの秘密である。
工場も沢山あるので田舎に住んでいても職場はある。
仕事を求めて地元を離れなくてもいい割合は他府県に比べて高いのではないだろうか。
それでも最近は私の周りにも工場が閉鎖、解雇、自宅待機、県外の工場への臨時配転など苦しい話は多い。
そんな中、ドライブしてきました。日本海側を京丹後まで。

栗東⇒琵琶湖大橋⇒高島⇒小浜⇒舞鶴⇒宮津⇒京丹後

ほぼ同じルートを翌日戻ってきた。
県境を滋賀に入ったとたん、
今まで感じた事のない感覚に思わず一人、車中で叫ぶ。

「うわ!栄えてる~!ドンッ

大津や草津まで来るまでもなく、県境を滋賀に入り、のどかな高島の山に入るなりそう感じ始めた。

明らかに交通量が増える。
時々渋滞する。
活気がある。

そう感じるほど、滋賀から京丹後の間のロードサイドは寂れていた。
繁華な所はもっと別にあるのかしら?
商店街はシャッター通り。
歩いている人もチョボチョボ。
耕作放棄の田畑。。

それでも昔ながらの日本の風景、農村の風景というのはまだこんなに残っているのだなぁ。
それに比べたら滋賀は結構開発されてしまって、昔ながらの風景や佇まいの趣きは案外残り少なくなってしまっているかもしれない。
どっちがいい事なのか、どうなのか。。。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-他と海と空

日本海の絶壁の田んぼがあった。
滋賀では見たことない景色だ。
絶壁の際で穂が揺れている。
すごいな。

天橋立よりずっと感動する景色だった。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-絶壁の田

もちろん、観光客は他に誰もなく、ひっそりしていた。

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-稲

何気ない景色に日本人の生き様が現れている。
こういう風景こそ財産だ。
けれど、作る人にとって米は安く、ここで入場料をとるわけにも行かない。
それで飯は食えない。
このお米を作っている人はどんな方なのだろう。
どうすれば、こういう風景を残してゆけるのだろう。