今月の未来の会の会報に寄せられたエッセイは、T.Hさんの「子育ては親育て」。
ここに書かれていることは、わが子が学校に行かなくなってからのお母さんの多くが経験しているでしょう。
驚き、焦り、不安に駆られ、その時のできることは手あたり次第試してみる。
子どものためと頑張っているのに、状況は変化しないどころか、時には悪循環となる。
母としての自信もなくなり、「母親失格だ」と自分を責めたりもする。
子どもが不登校にならなくても、子育ては予想や期待に反してうまくいかないことが多いので、
程度の差はあれ、多くの親が通る道のような気がします。
振り返ってみたら、私自身もそのような時を経て、息子たちに育てられたような気がします。
赤ちゃんを産んだ時が、貴女の親としての誕生日です。
子育ては思い通りにいかないのが当たり前。
そして、自分自身も思い通りに成長できないことも当たり前です。
同時に、子どものためと必死になっていることの中にも、
「自分のため」であることも多いのです。
うまくいかないことも多いでしょうが、そんな中でも楽しいことや嬉しいこともあるはずです。
できるだけ楽しいことや嬉しいことを見つけ出して、自分や子どもが楽しい種を増やしましょう。
そんな日々を積み重ねて行ったら、ふと、お互いの成長に気付くことがあるはずです。
T.Hさんは、「駄目な自分も許し家族仲良く楽しんでいきたいです」と書いていらっしゃいましたが、
それがお母さんの成長の証しです。
その気持ちを大切にしていたら、お子さんもちゃんと成長していくはずです。
本当に、子育ては親育てですね。