フライト中の疑問! MacBookも機内モードにする必要ある?

☆pink☆
2019/03/23 23:45

フライト中の疑問! MacBookも機内モードにする必要ある?

ライフハッカー日本版

2019.03.23

飛行機に乗るたびに、毎度おなじみのアナウンスを耳にします。

まもなく離陸いたします。電子機器は機内モードに切り替えるか、電源をお切りください。

Android、iOSを問わず、スマホなら迷わずに機内モードに切り替えると思います。でも、MacBookの場合、どうしたらいいでしょう?

MacBookは、まぎれもなく電子機器です。つまり、飛行中の使用には制限があるのでしょうか。そもそも、macOSには機内モードの設定がありません。

手動でMacBookを機内モードに切り替えるべきなの? そもそも機内モードってなんだっけ? いったい私はどうすればいいの?

そんな混乱を、今こそ解決しましょう。


そもそも機内モードの存在理由は?

まず、機内モードの意味とその存在理由について考えましょう。たとえばiPhoneなら、機内モード設定にすると次のサービスが停止されます。

電波:地上にある電波塔との通信を止めます。

WiFi:すべてのWiFiネットワークから切断し、さらにネットワークの検索を止めます。

Bluetooth:接続中のBluetoothデバイス(AirPodsなど)を無効にします。また、Bluetoothデバイスの検索を止めます。

GPS:衛星からの信号受信を止めます。

もともと機内モードが導入された理由は、これらのサービスがさまざまな周波数の無線信号を送受信するから。それらの信号が、航空機の無線システムや地上管制塔と干渉する可能性があるのです。

これまでに、電子機器から発せられる無線信号が、航空無線の厄介なノイズよりも深刻な脅威になるという証拠は見つかっていません。それでも、パイロットの妨げとなり重要な情報を逃す可能性がないとは言いきれません。

航空安全報告システムには、乗客のデバイスが無線だけでなく計器システムの不具合をも引き起こしたとされる事例が数件報告されています。それだけでも、業界全体がルールに固執する理由としては十分です。


MacBookは機内モードにすべき?

前述の理由を聞けば、iPhoneを機内モードにするのに疑問はないはずです。では、MacBookなら?

スマホの機内モードは、MacBookでも使われているWi-Fi、Bluetooth、GPSをオフにします。つまり、MacBookのこれらの機能もリスクとなりうるのでしょうか。でも、あらゆる干渉の主犯格はGSM/3G無線です。その信号は、Wi-FiやBluetooth無線が発するものや、GPSが受診するものとは比較にならないほど強力なのです。

MacBookには、それがありません。

iOSやAndroidの機内モードで全部を同時に無効にする理由は、一つ一つをいちいち選ぶよりも楽だからというだけの理由です。でも、ラップトップから発せられる無線信号は、トラブルを起こすほどの強さではありません。


機内モードおよびラップトップに関する規則

米国連邦航空局は2013年、Wi-FiとBluetoothの機内使用を許可しました。また、EUの航空安全機関が2013年にアップデートしたガイダンスでは、スマートフォン、タブレット、電子書籍リーダーを電子機器としており、ラップトップについては触れていません。

つまり、法的な観点からは、MacBookを機内モードにする必要はなさそうです。とはいえ、BluetoothとWi-Fiを切れば、バッテリーの減りを大幅に節約できます。フライト中のバッテリー持ちが気になるなら、これはとても重要なことではないでしょうか。

実はMacBookには、スマホのようなGPSチップは搭載されていません。近隣のWi-Fiネットワークを利用して、現在地を推定しているのです。その機能を積極的に利用するアプリを使っていない限り、バッテリーへの影響はそんなにありません。

メニューバー内に表示される天気予報など、位置情報を頻繁に利用するアプリがあるなら、そのアプリをシャットダウンするか、位置情報サービスを無効にしてしまいましょう。


Macでの機内モード:Wi-FiとBluetoothを無効にする方法

MacBookでWi-FiとBluetoothを切る方法は言うまでもないほどかんたんですが、念のため紹介しておきますね。

トップメニューバーのBluetoothアイコンをクリックして、「Bluetoothを切にする」を選べば無効にできます。

次に、隣にあるW-iFiアイコンをクリックして、「Wi-Fiを切にする」を選びます。

これらのアイコンが見つからないときは、おそらくアイコンを非表示にしているからでしょう。その場合、Appleロゴ>システム環境設定>Bluetoothまたはネットワークを選択して、パネルから切ることができます。

以上です。同様の方法で、メニューバーで動いているアプリを閉じることができます。それほどのシステムリソースを消費しない場合がほとんどですが、できるだけ多くのエネルギーを残しておきたい人は、使わないものはすべて閉じるべきです。

メニューバーで動いているアプリを閉じるには、設定アイコンをクリックします。設定にはたいてい、「閉じる」オプションがあるはずです。


位置情報サービスを無効にする

次に、位置情報サービスを無効にする方法です。

「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」の順に開く

「プライバシー」タブを開き、左側にある「位置情報サービス」を選択する

チェックの入った「位置情報サービスを有効にする」ボックスと、位置情報を利用するアプリの一覧が表示されるが、パスワード認証を行うまでは操作できない

変更を行うには、左下にあるカギをクリックし、パスワードを入力してEnterを押すか、「ロックを解除」ボタンをクリックする

「位置情報サービスを有効にする」ボックスのチェックを外す

カギアイコンをクリックして変更を保存する

何らかの理由で位置情報サービスを完全に無効にしたくないときは、全アプリによるアクセスを拒否することが可能です。こうすることで、MacBookの位置情報機能は、一切の信号を受信しなくなります。

上記と同様、「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」>「位置情報サービス」の順に開く

左下のカギアイコンをクリックする

パスワードを入力して「ロックを解除」ボタンをクリックすると、位置情報サービスを使用しているアプリ一覧がさわれるようになる

リストを下にスクロールして、すべてのチェックボックスを外す

カギを再度クリックして保存し、変更をパスワードで保護する

macOSの位置情報セキュリティに関しては、こちらの記事でも紹介しています。


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