エコな買い物術「ゼロ・ウェイスト」のはじめ方

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2019/03/23 22:43

エコな買い物術「ゼロ・ウェイスト」のはじめ方

ライフハッカー日本版

2019.03.23

ゼロ・ウェイスト(Zero Waste:ごみゼロ)をサポートする食料品店の広がりにより、食料品の買い物時の環境影響を減らすことが、以前よりずっと簡単になりました。ところで、ゼロ・ウェイストとは何でしょうか?


ゼロ・ウェイストとは?

簡単に言えば、副産物(ゴミ)を減らすということです(必ずしもゼロである必要はない。ゼロはあくまで目標)。たとえば、買い物が終われば捨てられるか、リサイクルに回されるビニール袋やパッケージ包装のことを思い浮かべてください。ゼロ・ウェイストの支持者たちが減らそうとしているのは、まさにそうしたものです。

では、ホールフーズ・マーケットのような人気食料品店でゼロ・ウェイストをすることは可能でしょうか?

もちろん可能です。

もっとも、私たちはそれをゼロイッシュ・ウェイスト(zero-ish waste:ごみほぼゼロ)と呼んでいますが、店内でプラスチップや紙の包装を使わざるをえないときもあります。

ゼロ・ウェイストに取り組むことで、米国の埋め立てゴミのおよそ23%を占める、容器や包装パッケージの削減に貢献することができます。

以下に、ゼロ・ウェイストについて押さえておくべき情報と、食料品を買うときに環境影響を最小化する方法を紹介します。


自分の消費行動を把握する

ゼロ・ウェイストの旅を始める前に、自分の消費行動や購買習慣を把握しましょう。ゼロ・ウェイストは、これをすれば終わり、というような単純なものではありません。

「最初にやるべきことは、自宅のゴミ袋を調べることです」と、ブルックリンにあるゼロ・ウェイスト食料品店Precycleのオーナー、Katherina Bogatireva氏は言っています。

何をやめ、何をほかのものに置き換えるかを知るには、そこから始めるしかありません。人それぞれに解決策は異なります。

ある朝目を覚まして「よし、今日からゼロ・ウェイストで行こう」と言って、今まで使っていたものを捨て、ステンレスやガラスの容器に取り替えればOK、というわけではありません。それは最善のやり方とはいえません。

むしろ最悪なやり方です。

そうではなく、まず、自分が無駄なゴミを最も大量に出しているのはどこかを確かめてください。たとえば、買い物が終わると、たくさんのビニール袋やプラスチックの包装パッケージがゴミとして残るようなら、それら再利用するか、できるかぎり包装されていない商品を買うことで、この問題の解消に取り組むことができます。


まとめ買いをする

ゼロ・ウェイストの大きな柱の1つは、まとめ買いです。もっとも、トイレットペーパーを大量に買ってクローゼットやガレージに積み上げておくということではありません。

包装パッケージなしで量り売りで売られている食料品を買うということです。ホールフーズ・マーケット(米国の初苦慮品点)では、量り売り専用のエリアがあり、一部の店舗は量り売り専門のとなっています。

また、卸売の店に行けば、砂糖、酢、ナッツ、米、グラノーラ、オート麦などの必需品を量り売りで買うことができます。高級食品雑貨店に行けば、石鹸、香辛料、ペットフードなども量り売りで売られています。

それで環境影響を減らせる?

包装パッケージを大幅に減らすことができます(また、必要な量だけを買えるので、食料品が食べる前に悪くなってしまうこともありません)。


自前の容器を持っていく

ゼロ・ウェイストのもう1つのポイントは、可能なかぎり再利用することです。ですので、買い物には自前の容器を持参しましょう。たいていの食料品店では、ガラス容器やプラスティック容器を持参して使うことができますが、健康食品店やホールフーズ・マーケットなら確実です。

食品を入れる前に、お店の人に容器の重さを計ってもらいましょう。そうすれば、正しい重量の分だけのお金を支払うことができます(お店の人にどう思われるか心配なら、プラスティックの消費量を減らそうとしていると伝えましょう! よく行くお店なら、何度か利用するうちにお店の人も慣れてくれます)。

ゼロ・ウェイスト・ショッピングサイト「Wild Minimalist」が推奨するように、ガラス製の密閉瓶が定番です。野菜や果物には布袋がおすすめです。

チーズやパンや肉を買う場合は? カウンターの向こう側にいる人に容器を手渡してください。チーズなら、セロハンラップをせずに、そのまま入れてくれるはずです。

食料品店のベーカリーでも、たいていは店の奥に包装されていないパンが置いてあります。

そしてもちろん、運搬用に再利用可能なバッグを持参してください。車やバックパックに余分のバッグを入れておけば、なお安心です。


ファーマーズマーケットへ行く

人気の食料品店が利用できない場合でも、環境影響を減らすためにできることはたくさんあります。Bogatireva氏は、ファーマーズマーケットへ行くことをすすめています。地域の農家を支援しつつ、余計な包装パッケージなしで農作物を買うことが可能です。

行きつけの食料品店で量り売りをやっていないときは、悪くならない食料品はできるだけ大きなパッケージで買うことを、Bogatireva氏はすすめています。たとえば、米やグラノーラなど、頻繁に食べるものです。そうすれば、包装パッケージだけでなく、お店へ行く回数も減らすことができます。

環境影響を減らすことにもっと真剣に取り組みたいなら、こちらのガイドを参考にコンポスト(堆肥)作りに挑戦してみましょう。

そこまではできないという人は、次善策として、近くのコンポスト・ドロップオフ・サイトをオンラインで検索してください。


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