マジすか学園4 NEXT 第14回 | くさだいらのマジすか学園 (小説)

くさだいらのマジすか学園 (小説)

マジすか学園の小説をかいています。

チーム火鍋は、新しくラッパッパ四天王となった、シアター・カゴ・政令について話をしだした。




ウオノメ「とりあえず、3人ともさくらが転校してくるまでは、ウチらの学年では間違いなく喧嘩の腕はかなり上だったと思う」


カミソリ「へえ、何かお前らが2年生最強チームって言うから、てっきりお前らがこの学年で一番強いと思ってたけど……」


ゾンビ「何だよ、本当は大したことなかったんだな」



カミソリとゾンビの言葉を聞くや、カチンとくるチーム火鍋。



ドドブス「うるせえよ、ウチらは5人で1つなんだよ」


ジセダイ「第一、アイツらはグループには属してなかったから、グループじゃウチらが最強なんだよ」


カミソリ「ああ、そういうこと」


ゾンビ「それで、結局アイツらはどんなやつらなんだ?」



ウオノメ「まず、“政令”は一言で言うなら、視野の広さはマジ女1かもしれないな」



ここでカミソリとゾンビは、政令がマジ女1の視野が広さがあるということに疑問を持った。



カミソリ「視野がマジ女1広いって、さすがにおたべほどじゃないだろ」


ゾンビ「そうそう、マジ女全体を見通してるみたいだし、何せさくらさんが敬語を使ってるくらいだからな」



ウオノメの発言を全く信じず、笑いだすカミソリとゾンビ。


一方、チーム火鍋はまんざらでもない表情をしていた。



ドドブス「まあ、そう言った全体的な意味での視野は、おたべのが上だろうな」


ゾンビ「え?…それってどういう意味だよ?」


クソガキ「政令の視野の広さは、戦ってるときのものだ」


カミソリ「戦ってるときの視野の広さ?…何かピンとこねえな」


ジセダイ「アイツは、タイマンだろうが1対複数で集中してても、常に周りの状況見れるんだよ」




そう説明をされたものの、今いちよく分かっていないカミソリとゾンビ。


火鍋たちも伝わってないと感じ、話を“政令”から“カゴ”に変えることにした。




ウオノメ「……まあそれと、“カゴ”のことはよくは分からない」



それを聞いたカミソリとゾンビは、カクッと傾いた。


すぐに身体を戻して、少し呆れたような顔となる。



カミソリ「よく分からないって……」


ゾンビ「どういうことだよ?」


そう聞かれて、火鍋のメンバーは困ったように顔を合わせる。


そして、次にジセダイが口を開く。




ジセダイ「正直、ウチらの学年全員、“カゴ”があんなに強いなんて思ってなかったんだよ」


ドドブス「ラッパッパ以外の上の代の連中に付いてたからな」


ケンポウ「まあ、あれだな、え~と……能ある燕は爪を隠すかな……」



一瞬、周りが凍りついたような静寂に包まれ、ケンポウは慌てて他の火鍋のメンバーと、カミソリとゾンビを見渡す。


そして、クソガキが口を開く。



クソガキ「たく、相変わらず憲法以外は全くだな」



ケンポウは何が何だか分かっていなかった。


ケンポウ「え?…何言ってるのか分からないんだけど……」


クソガキ「だから、爪を隠すのは鳩だって」



再び“え?”という雰囲気が流れる。呆れたように次はウオノメが口を開く。



ウオノメ「お前も間違ってるじゃん。カラスだよ」




そして、その後も様々な鳥の名前が出てくるものの、結局“鷹”の名前が出てくるまでは長かった。



そして、ようやく“シアター”の話となった。


しかし、様々な鳥の名前を出し合ったためか、火鍋とカミソリとゾンビは、軽く息切れしてる状態だった。



カミソリ「そ、それで、シアターはどうなんだよ?」


ゾンビ「ウチらの学年でも、名前くらいは知ってるやつが多いくらいだしな」



2人の会話を聞くと、火鍋は何か顔を合わせる。そして、再びウオノメが口を開く。




ウオノメ「シアターは間違いなく、さくらが転校してくるまで、実力はウチらの学年で一番だろうな」


トドブス「それに、ウチらの学年で、ラッパッパに唯一対抗できただろうしな」


ジセダイ「でも、ラッパッパには一切興味はなかったな」


ゾンビ「それがなんで、今さらラッパッパにいるんだよ?」


ケンポウ「日本国憲法第22条、何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」


クソガキ「まあ、要するにアイツの気が変わったんだろ」



すると、ウオノメはある記憶がふと頭を過ぎった。



ウオノメ「そう言えば、何かさくらがソルトとタイマンした何日か後に、シアターと会ってたな……」