本日放送の『VS嵐』300回記念。
「もう一度見たい名場面」ランキングで、
あの場面がランクインしていると知り
、
私が別サイトでアップしている拍手お礼小説を再掲しました。
翔潤/リアル設定/恋人同士![]()
「潤…、」
背後から聞こえた櫻井の声に、松本は肩をピクリと震わせた。
「さっきのこと、怒ってるのか?」
「…。」
リビングのドアに背を向け、ソファの上で膝を抱えた松本は答えない。
「仕方ないだろ?あの流れじゃ、ああするしかなかったんだから。…お前だって分かってるだろ?」
言いながら櫻井はゆっくり近づき、ソファの脇に立った。俯く松本の頭を撫でながら、そっとそのこめかみにキスを落とす。
「なあ、機嫌直せよ。」
「…別に、怒ってない。」
「じゃあ、なんで先に帰ったんだ?今日、一緒に帰ろうって収録前に約束したよな?」
「それは…、ごめんなさい。」
櫻井の言葉に素直に謝った松本だったが、唇は尖らせたままだ。
「潤、」
「…だって、嫌だったんだもん。」
松本の潤んだ大きな瞳が、ちらりと上目に櫻井を見つめ、すぐに伏せられる。
「なんか、相葉ちゃん嬉しそうだったし。」
「それは…、」
今日収録した対戦ゲームのレギュラー番組で、櫻井は相葉とキスする破目に陥ってしまったのだ。本意でなかったが、やたら盛り上がった会場の雰囲気と流れから、あそこで拒否することは櫻井にはできなかった。
しかし、相葉が嬉しそうだった理由には、櫻井は心当たりがあった。収録の合間に相葉に言われたことを、松本に言うべきか否か。一瞬逡巡したが、櫻井は敢えて教えないことにした。相葉はいいヤツだが、だからこそ、松本に誤解させたままの方が都合がいい。
「相葉くんが俺をどう思ってるか知らないけど、俺が、キスして感じるのは潤だけだから。」
櫻井は松本の耳元に口を寄せ、松本が好きな低い声で囁いた。
「お前の唇で、俺のこと感じさせて?」
「…しょおくん…、」
頬を赤らめた松本の顔を上向かせ、櫻井はその薔薇色の唇に口づけた。
「んっ…、ん…」
次第に深くなっていく口づけ―。恋人たちの夜はこれからだ。
(no rain, no rainbow より)