長らくご無沙汰していました。
活動報告第五弾がようやくあっぷされました。

実は撮影そのものは震災前の1月に終了していたのですが、
編集作業の遅れとその後の震災による活動などもあいまって、
動画完成が伸びに伸び、ようやく公開に到ったわけです。

さて、2525団初の町中での撮影として選んだテーマは”計測”。
ボーイスカウトの活動では、自分の体を使って様々なものの大きさや高さ、長さなどを
測るといったことも行います。

通常は木の高さだとか、道の幅だとかを測るのですが、
2525団ベンチャー隊はそんなものでは満足できません。

そこで計測対象として選んだのは”東京スカイツリー”。
しかも測るなら完成前の高さが分からない今この時しかない!
ということで新年早々寒空の中、町中ロケを敢行しました。

途中、ハイクの下見に来られていた他団の指導者と遭遇し、
挙動不審になりながらも無事に撮影を終了させた次第です。

その結果は如何に?是非動画をご覧ください。



2525団流スカウト用語の基礎知識

・先ずは目測
誰もが思う、スカイツリーは”誰々何人分の高さ”ができるかにチャレンジ。
ちなみに木の高さとかであれば、この方法でも計測可能。
”割り当て法”といってスカウトハンドブックの計測の項の一番最初に出てくる方法。

・投影式
測定対象の影の長さと、高さが既知のものの影の長さの比から高さを求める方法。
実際に集会で試してみると、意外と精度が高い。
ただし、晴れていないと使えない。
今回の撮影では、スカイツリーの影の先端は地道に歩いて捜索。

・簡易測量器
スカウトが必ず持って歩くスカウトハンドブックの裏表紙には、この簡易測量器が作れるように、
分度器の目盛りが振ってある。
三角関数が分からないって?それも大丈夫。P.133を参考のこと。

・計測誤差
投影式、簡易測量器ともに誤差50m程度に収まった。
10%以内といえば聞こえは良いが、15~16階立てビルと同じくらいの誤差。
恐るべし東京スカイツリー。

・解説のおねぇさん
実は簡易測量器の錘のためにご参加願った次第。
文房具におもりと言ったら、この人しか思い浮かばないのが2525団クオリティ

・地図とコンパス
さらりと流したけれど、今回の計測では地図読みのスキルも必須。
撮影中「今回のネタ、なんかボーイスカウトっぽくね?」という発言があったのは、
ここだけの話。

文責:べんちゃーたいちょー
さて、先の記事やTwitterにてご報告しておりましたとおり、
今回の東日本大震災に対する復興支援活動として、我々2525団VS隊は一度原隊に戻り
4月3日に地元の駅前にて街頭募金の呼びかけを行いました。

募金活動についてはおかげさまで多くの方のご協力を得られ、
総額で40万円近いお金を義援金として日本赤十字社に送金することができました。

ここで、今回の街頭募金活動に関して私が感じたことを少し記したいと思います。

我々2525団はニコニコ動画を中心にネット上を活動場所にしているという設定で活動しておりますので、
本来はインターネット上での復興支援活動というものを実施するのが筋といえます。
しかしながら今の私たちにはそのスキルも影響力も無いものと判断し、
地域に根付いた原隊での活動に専念することにしました。

さて、街頭募金の呼びかけという行為についてですが、
「地震発生直後からインターネットやコンビニその他様々な経路にて義援金/支援金の募金が呼びかけられており、その中でわざわざ街頭募金に立つ意味があるのだろうか?」
そういった疑問を準備中に持たなかったかと言えば、それはうそになります。

また義援金詐欺だとか街頭募金狙いの恐喝といったニュースが流れ、
これらのネガティブな事象の発生を抑えるためにどうするのか、スカウトと良く話し合いながら準備を進めてきました。

当日、若干の不安とそれでも何かやらなければという思いを胸に、街頭に立って募金の呼びかけをして感じたのは、
「何かしなければいけないと思いながらも、募金と言う行為を実施するタイミングが無かった人たちが少なからず存在し、
誰かが街頭で声を上げることでそういった人たちの行動を促すことが出来るのが街頭募金という行為の
意義なのだ」ということです。

既に募金をされた方、別な形で支援活動をされている方も多くいらっしゃると思います。
それでも街頭募金に応じてくださる方が居られたということは、
募金をしたいけれどタイミングが合わなかった人というのが潜在的に多く存在していることを
表していると思います。
そうした点で街頭に立つという行為が、ネットや各企業における支援活動と同様に必要であると改めて実感した次第です。
と同時に、制服を着て声をあげるボーイスカウトという存在に、多くの方が信頼されているのだと思うと、その活動の責任の重さも感じました。

全て自分たちの行動が適切で正しかったと言い切ることはできません。
街頭募金という行動に関して快く思われない方もいらっしゃると思います。
また、準備や実施方法に改善の余地があった面も感じております。
ただ、高校生年代の若者たちが自分たちに何が出来るか考え、行動することで、
少しでもよき方向へ向かって欲しいと願っているのだということを知っていただければと思います。

最後に、これからも復興への支援活動は必要です。
個人として隊として次に出来ることは何か、思いをめぐらしているところです。

記 べんちゃーたいちょ-

P.S.
2525団は2525団としてネットから皆様にニコニコを届けることを目標に活動してきますので、
これからも暖かく見守っていただけると幸いです。
この度の大地震および津波にて被害に遭われた方に、
お悔やみとお見舞い申し上げます。

我々2525団においても原隊に戻りボーイスカウトとして何ができるのか、
一生懸命準備しているところです。

皆様の思いと行動が、少しでも事態をよき方向に向かわせてくれることを
切に願っております。

記 べんちゃーたいちょー