Angel Voiceとか名乗ってますが、わたくし、自分の声に
そこまで自信があるわけではありません。
ひと様と比べて自分の声が美しいとか、思ってないです。。。
改善するところとか、癖とかたくさんあるし。
ただ、自分の声を磨いてきた、という自信と
若いころよりはずいぶんよくなった、という自信はあります。
そう、「自分史上いまが一番いい声」と思っています。
Angel Voice藤井彩也香が出来上がるまで。
一番小さい頃の記憶をたどると、両親の残念な顔が思い浮かぶ。
それから「ゆうき(弟:仮名)は歌が上手だなあ…」とにこにこしている顔が。
そう、私は音痴だった。
ピアノを習っていたし、耳コピーで幼稚園で習ってきた曲を自由に弾いたりもできたが
音程、というものが全く理解できなかった。
関西出身だったけれど、小学校教育のたまものか、
テレビ文化の影響か、関西弁はあまり使わなかった。
このことは、その後の劇団人生に非常に役立った。
余談だけれど、言葉は、時に人格を表す。
例えば、イギリスでは、上流階級と下層階級のアクセントがはっきり違うのは有名だし
アメリカ人から見ると、イギリス英語は知的に見えるらしい。
日本でも、関西弁というのは、どこか「おわらい」イメージが強く、
関西出身というと、みんなお笑いが出来るのではないかと勘違いされることもある。
小学生のうちは、それでもよかった。
大きな声で一生懸命歌ていれば音楽の成績はとれる。
中学生になったとき。
仲の良いお友達に、お母さんがピアノの先生で
絶対音感の持ち主がいた。その子が言いはなったのだ。
「さやかちゃん、音がずれてる。」と
校内合唱コンクールの後、忘れもしない社会科の先生が私を見ていった
「お前はすごい声だねえ…(苦笑)」
いくらなんでも、私は自覚していた。
「私は音痴だ…」
そんなある日。
中学2年生になった私は、
ふと、発声を裏声にしてみた。
(ここでは、わかりやすいように、地声、と裏声。という区別をつけます。)
楽になった。
歌っているときの声のつまりも痛みもない、
パンチにはかけるし、アイドルの歌(当時工藤静香さんとか、南野陽子さんとか、プリンセスプリンセスとか!)
を歌う感じじゃないけど。
そう、発声を「自分が出すのにラクな裏声にした」ら、音程が良くなったのだ。
そして「歌がうまい」といわれるようになってきた。
その後、私は完全自己流のこの裏声(見よう見まねのオペラティックソプラノ)
で音楽の成績5を維持し続けるのですが…
大事な事なので、もう一度言います。
「自分が出すのに楽な発声にしたら、音程がよくなった」
しかし。これが、そのあと、そして多分今まで私を苦しめる発声地獄の入り口だったのです。。。
~つづく~
Angel Voice藤井彩也香の歌が堪能できる。
癒しの波動を全身に浴びてください!
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