理「は?まだ生きてたの?」

志「うちらの視界に入らないでくれる?」


美「ご、ごめんね...」

米「美波!行こう?」

美「うん...」


いつからかも、きっかけも分からない。

美波はいじめられ始めた。


美「ほんまにごめんな?迷惑ばっかりで...」

米「大丈夫やで!美波にはうちがいるから!」


暴力されたり、ものを隠されたりとかはされなかった。

基本的には言葉での攻撃。


それでも優しいあなたは絶対に傷ついていたはず。

それでも私の前では、ほとんど笑ってた。

遺書を読んでわかったけど、あなたは無理をしてたんだよね?


気づいてあげられなくてごめん。

ずっとそばにいたのに。






















1時間かけて、隣町の海までやってきた。

ここは、美波が亡くなったところ。






そして、うちらの思い出の場所。


美「なーなー、海行きたい!」

米「またまた、いきなりやなー!笑」

美「嫌?」

米「いやむしろ、行きたい。美波と一緒なら、どこへでも行きたいなー」

美「なんか、よね彼氏みたーい笑笑」

米「かっこいいやろ?」

美「えー、どうだろー笑」

米「えー、即答してやー笑」


この時、あなたの頬がほんのり桃色に染まっていたこと、気のせいじゃなかったんだね。


美「海やー!!」

米「美波、はしゃぎ過ぎやて笑」

美「嬉しいんやもん!」

米「それはそうやけど笑」


別に何をするわけでもない。

ただひたすら、砂浜を歩いたり、寝っ転がったりした。

無言でも居心地がいい。

こんな人初めてやなーって思った。

















米「来たよ...美波.....」


柔らかいそよ風が私を向かい入れる。



チャプン



私はそっと海に入る。


米「美波、苦しかったよね、辛かったよね?
今から行くから。うちね、気づいたの。
美波にキスされたとき、嫌じゃなかった。
うちも、美波のこと好きやったんだって。
だからさ、付き合おう?
美波とならどこへでも行けるって嘘じゃないから。」


私は足を進めていく。

海水が首まで来た。


米「好き...好き!大好き!美波ずっとずっと大好きやでー!」


海水が全身を包み込んだ。

水がたくさん体内に入ってくる。

苦しい。でも、これで美波に会えるなら全然、苦じゃない。




今行くからね…美波。




私はそっと意識を手放した。
















美波、愛してる。