8月11日木曜日


やっぱり、いつものように取り掛かる準備が遅かった。

仏壇に必要な物を買いに、近くの仏具店をあてにしていたら、11日からお盆休み、働き方改革ではバッチリだなと感心したけど、探している私の身になると、焦ってしまいネットで仏具店を検索。

一番近い福重店に電話してお聞きしたら探していた物があったので、18時ギリギリセーフで購入。

今頃、慌てて仏具関係を買う人は私くらいしかいないだろうと思ったら、案外お客さん多くて、お盆の準備する暇もなく仕事ある人たくさんいるよねと納得。

とにかく、夫と私の母の宗派は違って、私の母方のほうが色々とやる事いっぱい。毎日ご飯とお水だけと思ったら、お茶も備えるらしくびっくりした。知らぬが仏で、多分だいたいの人たちは、適当にしているんではないかと察する。

お線香も横に置く派と立てる派で、勘違いしてしまいそう。


うちの3階建ての家には、私達家族四人と、夫の親と私の親の三世帯住宅だったので、大きな仏壇が二つある。

そして、微妙に宗派が違うので勘違いしそう。しかし、夫の方がシンプルなので、ゆくゆくは、我が子達は割としてくれるのではと思った。しかし、私くらいの還暦過ぎないとピンと来ないし、大事な家族を亡くして自分が喪主になったりしたら、自分事として取り組むのかもししれない。

最近ずっと初盆のしきたりやらをネットで見て、知らなかった事を沢山学んだ。

お盆の提灯は最近はコードがなくて電池でくるくる回って幻想的で素敵だから、飾るのは好き。母の好きな桜の柄を選んで決めた。好きな物がはっきりしているので、物を選ぶときに助かる。生花を仏壇に飾ることで、その美しい花が時間と共に枯れていく様子を見ながら、命あるものや、今ある自分について振り返ったりできるのではないかと気づいた。

あー私はもう枯れ始めた花になっている状態だから終活をスタートしなくっちゃと考えた。

仏具店には今流行りの小さな仏壇があり、リビングに置けるようなおしゃれな色のものもあった。

一周忌を迎える頃には今の仏壇が余りにも大きいので、小さくしようかなと考えている。

だいたい結婚したら、相手の宗教になったり、相手と一緒のお墓に入ったりするのは決まっているのだろうか。

そんなこと真剣に考えたことなくて、今回初盆を迎えるにあたって、ふと思った。

だいたい宗教ってなんなんだろう。

私は、クリスマスも大好きでするし、正月には神社参りもするし、他の人も協会で結婚する人もいるし、葬儀の時だけは、自分の親の宗派でするようで、わけわからない。

多様性があると言えば、本当に昔から日本はそうなっているんだな〜と納得。

だんだん還暦過ぎたら、死んだ後の事ついても意識するようになってきた。

娘達に、遺品整理で数十万とかかることを残していくのは申し訳ないから、早めに取り掛かろうと思った。

仏壇も買い替えたりするので、お盆が終わったら、仏具店巡りをしみたいと思った。


帰りがけに、家具屋さんがありついでに立ち寄った。

今はリビングのソファが大き過ぎるし、子ども達の机をもう少し増やせるので、ソファを小さめにしようと思って探した。

気になるソファに座り心地をチェックして選んでいると、値段や材質やデザインによって、全然違うことを実感した。

黒はやだー部屋が暗くなるーと言ってたら、店員さんが来られて、なぜかワンランク上のものを紹介されて違うフロアに連れて行かれた。

歳をとっているから、余生も少なく、いいものをと紹介してくれたのか?

座ってみたら、座り心地良過ぎて、包み込まれ感があり、リラックスできて、眠たくなりそうで、びっくりした。

もう、座った途端、このソファが座り心地がいいと決断。色も白だし、皮だし長く使うと馴染みそう。

また、リラックスできるソファに座るだけでも、子ども達も癒やされるのではないかなと思った。


結局、お盆の準備と言いながら、今の自分たちが生き続けて、幸せになるためにソファを購入した。


帰宅して、またお仏壇に蝋燭立てたり線香あげて、遺品から見つけ出した昔のカセットテープを流してみた。

なんと義理の父母と母と夫の五人で行ったカラオケの録音で、聞いてるだけで楽しかった思い出が蘇った。

また、娘が一年生の頃と息子が4歳頃の録音があり、すごく可愛らしくて、私が先生をしていた時に、私と代わりに母がいつも子ども達のそばにいて育ててくれた事がよくわかった。感謝でいっぱいだった。

相変わらず、息子は幼い頃から、やんちゃで何語かわからないヘンテコな歌をふざけて作っていた。

娘は父親の一人芝居のように、一人で空想しながら、ベラベラと物語を作って録音していたので、びっくりした。

はじめは、本を読んでいるのかと思ったら、自分の名前が出てきたので自由に話を作っていたんだとわかり面白かった。

私は子どものそばにほとんどいてやれなくても、母がちゃんとそばに寄り添い愛情たっぷりで、孫の様子を録音してくれて、20年以上ぶりに、偶然に聞けて貴重な宝物をもらった感じだ。

母が住み続けてきたこの部屋では、最近、ゆっくりと心が落ち着けるので、ぼちぼちいこかの部屋にしようかな。

私は今までに全てに忙し過ぎたので、お盆をきっかけに、生き方改革をすることにした。

また、これからは、できるだけ会いたい人に早く会いにいこう。