まぁその、あれです!


去年の10月、タウンワークに出した求人を見た、

ヒューイ(仮名/31歳)から応募の電話がありました。


かつてのシュレン(仮名/59歳)に負けず劣らずの、(何故か)上から目線の口調でしたが、


話を聞いてみると、故郷に帰省しようとしていたが、公園のベンチで泥酔中に財布を抜かれて、小銭しかカネがない為、

即入寮希望との事でした。


とりあえず、神領駅まで来るように指示して、駅まで迎えに行きました。


駅の待ち合わせ場所に着くと、Tシャツ姿で鞄ひとつの、若い細身の男が待っていました。




さて、、彼を車に乗せて会社に連れて行き、そのまま面接をしたわけですが、


、、今回は、状況が状況なだけに、

経営者のキラー・カーン(仮名/42歳)にも連絡して、同席して貰う事にしていました。


活き活き警備(仮名)の人事に関しては、

雇用する場合は勿論、辞めていただく場合も含めて俺が委任されています。


ただ、採用において通常より、リスクや経費が掛かる場合は、

キラー・カーンと、事業本部長のリハク(仮名/66歳)への相談が必要となります。


給与が高額となる管理職の採用や、

住むところや通信手段を会社が準備したり、費用を立て替える必要がある隊員の採用、


、、そしてヒューイのように、、(この時点では)得体の知れない人物を雇用する場合は、、、


活き活き造園(仮名)の社員寮は、事務所の上の階にあるので、

このような経緯で来た人を、即入寮させるってのは色々とリスクがあるわけです。


まぁ、大抵は俺の責任で、雇いたい人を雇いたい条件で採用させてくれるし、


辞めていただく場合については、

管理職から日給の隊員に至るまで、

俺の一存かつ、その場の判断で決めた上での事後報告で事足ります。


ちなみに、昇給や昇任・降格についても人事に関する事は基本、委任されていますが、

俺も人間なので依怙贔屓や不公平がないよう、幹部会を開き、

課長も含めた幹部・管理職全員が各自、評価対象者への採点を行った上で、皆の意見(配点の理由)も聞いてから決定を下すようにしています。



さて、ヒューイを面接して話を聞いてみると、



2号警備は約六年の経験があるそうです!


故郷の警備会社では、正社員になって管制をした事もあるとの事です!


そして、、採用が決まると同時に、キラー・カーンは即入寮と、

とりあえずの食事代を前借りさせる事も、許可してくれました。


(当然、可能な限りの身元確認はしていましたが、、)


雇用形態としては、最初は日給で週払いを希望していましたが、

正社員(幹部候補)でも、入社半年間は(生活を立て直す事前提の)前借が出来ると知ると、正社員を希望したので、

フドウ、ジュウザ、シュレンに続いて、リハク率いる我が警備事業部の幹部候補として雇用しました。




このblogに彼が初登場した頃、

ラオウに、ワンパンKOされそうなくらいヒョロヒョロだからヒューイという仮名を付けましたが、



まさか、本当に「風」になるとは思っていませんでした、、、



(中編へつづく)