まぁその、あれだ!


活き活き警備(仮名)の護山 志多美(仮名/40歳)です!


さて、我らが事業部がたった3名で営業開始した去年の9月、


ネットに出した求人から、フドウ(仮名/46歳)が応募して来ました。


スターティング・メンバーの募集だったので、

「幹部候補生」として、最初から月給制で求人を出していました。


転職サイトに本人が登録した情報によると、フドウは未経験者でしたが、

活き活き警備が出した、初の求人広告からの応募に、俺と上司のリハク(仮名/66歳)の心は踊りました♪


ただ、住所が、車で高速使っても一時間かかる場所なのは気になりましたが、、


、、そして面接日の当日、、その週の金曜日の午後、リハクと二人で待ってましたが、

約束の時間が過ぎても彼は現れませんでした( ̄▽ ̄;)


そこで、、、携帯に電話してみると


「体調崩しちゃってて~!

寝てるんでぇ~!!」


、、と、悪びれる事なく言います。


俺「フドウさん、、来られないなら、ご連絡いただかないと、、

我々も待ってるもんで。」


フドウ「はぁ、、すみません。」


俺「、、もうご辞退されますか?」


フドウ「え~、、月曜の13時に行きます。」


俺『えっ!来るの、、?( ; ゜Д゜)※心の声』


「、、そうですか。ではお待ちしています。」


それから3日後、


リハクが

「どうせ来ないでしょ。」


、、と、営業に出かけた為、一人で待っていると、


来ました!

ビシッとスーツを着込んでます!

ビック・バン・ベイダーみたいな立派な体格です!




面接をしてみると、元公務員で経理に携わって来た人でした。

当初の面接日にすっぽかした事を思えば、

通常は不採用、、いやさ2回目のチャンスすら与えないでしょう。


無断欠勤が最も困る職種で、しかも幹部候補なのだから、、、


だけど俺は彼に、このブログで綴ってきたような


警備職への熱き想いを語りました。


警備職はドロップアウトした人間でも、再生して成功できる仕事。

そして、

「目配り・気配り・手配り・心遣い」

の仕事、2号も4号も変わらない。

我々は人を護る誇り高き「防人」である。


彼は、俺の熱い想いに共感して入社を決めたと言います。


俺は縁を大切にしたかったし、

「幹部に相応しい人間か否か選別する」

、、のではなく

「幹部に相応しい人間に育てる」

、、という想いで採用しました。

当然、フドウの後に続いた他の幹部候補社員達に対しても、同じ想いで採用しています。


フドウは採用後、


公務員時代の激務が原因で、心の病を患い、心療内科に通っていると告白しました。

その病が原因で、(教育の段階から)当日欠勤の常習になりました。

遠方に住んでるのもあり、遅刻も常習でした。

お金の管理ができなくて、生活に困窮していたので、

日払いがある、深夜のバイトをしていたから睡眠不足で、通勤時に何度も事故を起こしました。


新任教育の頃から熱心に教育・指導しましたが、

仕事を覚えるのも遅くて、まるで薄皮を張り合わせていくが如くペースでした。


正直、色んな人達が、

「日給の警備員に降格にすべきじゃないですか?」

「試用期間で切った方がいいと思いますよ、、」


、、等々と助言してくれました。


しかし、、我慢強く指導し続けました。


遅刻や事故の原因であった、夜のバイトを辞めさせる為に、日給の隊員にしか許さないつもりだった、

給与の前借りを、、月給制の社員も、入社後、半年間は認める事にしました。


遠方に住んでて、交通費の立て替えすらキツいほど生活に困窮し、家賃も滞納していたから、

格安の社員寮に住まわせるべく段取りして、

それでも本人が、乗用車で運べる範囲の荷物しか運ばず、引っ越しが停滞してたから、

でら名古屋造園(仮名)にダンプを貸して貰い、

フドウの前住居まで運転して行き、引っ越しを手伝いました。


あの頃、、去年の10月末~11月は忙しくて、俺は日曜・祝祭日も普通に出勤してたから、夜遅くまで引っ越し作業して、

翌日は、眠気と戦いながら現場勤務しました。


事務所の上に社員寮があり、フドウはあまり外出もしないので、

夜、俺が帰る時間に事務所に居合わせた社員達を連れて食事に行くときも

ほぼ毎回誘って、ともに会食を楽しみました。


フドウは、、

次第に警備の仕事へのモチベーションも上がり、少しずつ進歩していきました。


精神面でも明るくなり、笑顔で仕事の話をするようにもなってきました。


しかし、、前借りだけは、入社半年が迫ってきても止められませんでした。



そして、、遂に入社半年後となる先月、

前借りを止めるか?自ら日給の隊員に降格して前借りを続けるか?、、の選択を迫る時が来ました。