まぁその、アレです!
2015年末、
年末年始休暇を目前にして、遂に最大のストレスが到来しました。
現場勤務をしている時、本部長から電話がありました。
当然、活き活き警備(仮名)に勤める現在と同様、
現場では常時イヤホンマイクを装着して、仕事に支障がないようハンズフリー通話です。
「課長、お疲れ様です。
面接に来てくれた21歳の子ですが、
挙動不審で物凄く変な奴ですが、礼儀正しくてやる気はあります。
で、一年の経験もあるので採用しました。
現場を抜けて彼の教育に回れるよう段取りお願いします。」
といった内容でした。
さて、、それから二日後、、実際に新任教育で新人と対面したのですが、
話をしていたら、すぐに特別な個性を持った子だと判りました。
当時の同棲していたパートナー、、何度か登場した関東から俺を慕って片田舎である地元まで越してきてくれた女性ですが、
彼女は10年以上のキャリアを誇る保育士でした。
しかも障害児加配で、発達障害児の個別担任を務めた経験もありました。
そう、、遠距離恋愛の頃から、自閉症スペクトラムに関する話を彼女からずっと聞いてきたので、すぐに判ったのです。
その新人は自閉症スペクトラムに分類される、アスペルガー症候群とADHD(注意欠陥多動性障害)の症状が見られました。
後に本人から聞いた話では、今までの人生の中で何人もの人から、
「一回脳の検査をして貰った方が良い。自分の為だから。」
と、幾度となく言われたけれど母親が、
「大丈夫、あなたは普通だから。」
と言って、ずっと診断すら受けずに育ってきたとの事でした。
教育も座学のうちはまだマシでした。
いや、むしろ言動がおかしいだけで優秀でした。
(おそらく)勉学への「興味」が続かなくて進学してないだけで、
国立大に進学できる有名高卒でしたから。
知的障害を伴わない自閉症スペクトラムの人は「興味」を持った事への集中力は尋常ではなく、
勉学やスポーツの分野で活躍する人が多いのは、有名な話です。
しかし、、翌日の実地研修の時、
待ち合わせ場所の向かい側の歩道に居る彼を見つけて、
(こっちへおいで)
って感じで手を振ったのですが、車がガンガン走ってる道路を真っ直ぐに横断して来て、、
「おい!?待て!!」
と怒鳴って止めたけど、同時に車も急ブレーキで停まりました。
上記の件について注意を与え
(これは、、予想以上だな、、、)
と思いながらも実地研修をスタートしました。
当時、その企業の顧客は(現在もメインの顧客)、現場の移動ありきのクライアントだけでした。
しかし彼はクライアントや我々仲間のペースに合わせない(基本的に合わせる事ができない。)から
二人一組の現場で研修の彼を含めて三名だったのですが、
人員である人間が一人クライアントと一緒に移動して、
もう一人が「早く移動の準備して!」と急かしつつ待ってあげないといけない。
、、そんな子でした。
現場の仕事そのものも、、、機転を利かす事や、考えて何かをするような事は全然できなくて
ずっと同じ事だけしていれば良い作業しか、任せられませんでした。
事実、経験がある他社では一年間、、移動を伴わないルーチンワークだけの現場に行ってたとの事でした。
それでも本人は悪びれる様子もなく、
「僕、護山さんみたいに管理職になりたいです。ガンバります。」
なんて言ってくれました、、(^_^;)
彼が、この仕事への「興味」を本当に持っていれば仕事は覚えていたでしょう。
しかし、母親が望む「正社員」や「管理職」になりたかっただけで、
その為に(彼の中では)簡単な仕事を選んだだけの話なので、進歩していなかったわけです。
その研修の時に現場が一緒だった我が愛弟子、、つまり雇用主の弟、アンモ(仮名)が、
「自分達が直接は面倒見ないからって、何でも雇いやがって(怒)
自分から社長に言っておきますんで!」
なんて言ってくれましたが、
自閉症スペクトラムの知識もなく現場を見る事もできない「面接」で判断した、
社長や本部長に文句言っても仕方ない事だし、
会社が雇った以上は何とか育ててみようと思いました。
ただ、どうしても仕事を覚えられないなら切るのも本人の為だと思いました。
その日、帰宅してパートナーにその事を話すと、
俺の考えを支持してくれて、自閉症スペクトラムの学習に彼女が使っていた本を貸してくれました。
「ただ、、貴方一人が抱える事じゃないと思います。
それは会社全体で取り組むべき問題だから、
社長さんに話してみたら?」
と助言してくれました。
それから間もなく年末の御用納になったので、その時に雇用主に役員、幹部全員の前で、
自閉症スペクトラムの説明(解りやすいよう発達障害という言葉を使って)
前述の自分の考えを伝えた上で、
一人前になるまで永い時間を掛けて育てるにしても、
切らなければならない場合も、
全員の理解と協力が必要だと訴えました。
しかし、、僕の居ない所で、挑戦的だった年上部下、フェリペ(仮名/役員の親戚)は、
雇用主や自分の親戚である役員、そして本部長に、
「発達障害なんて言って、、護山さんは面倒見るのがしんどいだけでしょ。
あの人の手に余るようなら、自分が育てますんで。」
、、とアピールしていたそうです。
で、次回詳しく書きますが、実際に上からは、
「指導者と社員の相性もあるんだから、手に余るなら彼に任せてみて下さい。」
、、って言われるようになるのでした(-""-;)
なかなか想いって伝わらないもんですよね、、
だけどソレも、自分が相手に伝わるように話す技術が未熟だったんだと反省しています。
(つづく)
