また入院・手術しました (肩腱板断裂闘病記 --「完全番外編」--) | じょにーのブログ

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「肩腱板断裂」の治療体験記(入院・手術・リハビリなどなど)です。右肩手術から1年後、左肩も手術。その左肩は「再断裂」・・悲しい中年男が、前向きに?闘病を綴ります。

物騒な表題ですいません(^-^;
 

「肩」の再手術ではありません。

急病でもありませんので、ご安心下さい。
 
実は、誠に恥ずかしながら、「痔瘻」の手術のための入院です。
(肩とまったく関係ない!ので、読み飛ばして頂いて結構ですf(^^;))
 
3か月位前、突然ウオッシュレットで痛みを覚え、肛門周辺を触ってみると(きれいな話でなくてすいません)、ポコっとした腫れが。ありゃまいった外痔核かな?と、肛門得意なクリニックへ。そこで「軽度だけど、痔瘻かな?」との診断。
 
痔瘻…とは、別名あな痔。肛門内部と外側皮膚が瘻孔という穴というかトンネルでつながってしまう痔です。内痔核や外痔核と異なるのは、「基本的に手術しないと治らない」ことと、「長期間放っておくとがん化する恐れがある」ということです。実際、自分の仕事でそのような患者さんを何人もみており、そうなると大変な治療になってしまいます。
 
また手術?(;o;)とげんなり…
「まあ軽度だからしばらく薬で様子見よう」となり、内服薬と座薬で過ごしていました。
 
でもお腹の調子を崩し、軟便が続いていたら少しずつ悪化してしまい診てもらうと、「酷くなると高熱が出たり、膿がでる」ということで、その先生も肛門得意で内痔核は手術するのですが「痔瘻は難しいから専門医がいい」ということになり、さらなる専門医を紹介してもらい、他院を受診しました。
 
担当の先生(今回手術してくれた)、まあすごく優しそうながら、自信とプライドを持っている(肛門、直腸の疾患を相当数手術してきた)のが伝わってくる先生で、説明も分かりやすく丁寧、肛門内を特殊な超音波で探り、「ここがね、こうなってて・・」などと画像を見せながら詳しく説明してくれました。
 
で、「痔瘻」が確定。正確には「低位筋間痔瘻」。手術方法は「開放術」。再発は0.6%でほぼなし。との説明でした。
 
先生「いつ休めます?」、自分「えっ?すぐ?」、先生「痔瘻は保存的には治らないので、酷くならないうちに手術することをお勧めします。」と。
 
「でも痔瘻の手術は簡単ではないと聞きました。」と言ったら、「このような症例は沢山診て、手術しているから安心して下さい。特にあなたは軽いし。日帰りではお勧めしてなく、念のため3泊がお勧めです。出血が怖いので。でもこれなら2泊でもいけるかな?」
 
「この先生なら大丈夫だな!酷くなる前にやってしまうか」ということで、この連休にからめて入院、手術ということになりました。
 
「肩」の方で書きましたが、丁寧かつ確実な診察と、そこから来る適切な診断。分かりやすい説明、質問にも時間をかけてきちんと答えてくれる姿勢。そのような医師に出会えると嬉しいし、お任せしよう!となりますね。
 
朝入院して、一時間後には手術というタイトなスケジュールでしたが、手術前に再度きちんと説明もありました。
 
手術室では、世間話などしながら、腰椎麻酔。サクっと一発。すぐに下半身だけポカポカと。
 
手術体位はうつ伏せ。婦人科診察のように開いてやると思っていたので意外。
 
その先生、世間話しながらも、何をするにも、必ず声をかけてくれる。
 
「ちょっと頭下がります。」「うつ伏せって結構辛いですよね。大丈夫ですか?」看護師がモニタを無言で貼ったら「いきなり貼ったらダメ。患者さんびっくりするから。」などとまで言ってくれる。
 
「痛み感じないですね。では始めますね。」でスタート。うーん、何も感じない。淡々と進んで、「はい、終わりです。」
 
「えっ?もう終わりですか?」と思わず言ってしまう。「はい、終わりです。」と。
 
「これが今撮影した写真です。」と言って、患部の写真を時系列で見せながら説明してくれる(まだうつぶせでお尻だしたまま。看護師がきれいに拭いている最中)。最初の様子、瘻孔確認のために細い棒のようなものを貫通させたとこ、メスで開いたとこ、止血したとこ…
 
「心配されていた外痔核もないし、裂孔もありません。大丈夫です。しっかり手術できました。」
 
あまりの早さの手際良さにびっくり。
 
手術室出る時、時計を見たら、「滞在時間27分ちょい、手術時間7分ちょい」!!
大体45分位と聞いていたし、痔瘻の手術は難しいと皆言ってたので、呆気にとられてしまいました。
 
下半身麻酔効いているので、帰りはベットで。
 
6時間の安静。
3時間位で麻酔きれたけど、痛みなし。吐き気とかもなし。肩の時とは大違い!お尻にあてているガーゼがもこもこする位。
 
かわいい看護師さんが一時間おきに検温や血圧測定に加え、お尻を見てくれる(^^)。的確なアドバイスもしてくれる。多くの同じような患者を看護してきているのがわかる。
 
その後歩いてトイレ。夕食も普通。普通に座ってもいいと。で、痛くない…
 
円座(真ん中に穴の開いたドーナツ型クッション)が必要と思っていたのですが(ネットとかでもそういう人多いし)、必要なさそう。
 
先生、夜9時頃手術着のまま来てくれ、傷をみて「大丈夫ですね!」。注意事項など説明してくれる。遅くまでお疲れ様です。
 
そして、2日目。全然痛くない。さほど不快感もない。少し浸出液と薄い血液が着く位。先生、朝外来前にも来てくれて、傷みて、「しばらくは液と血液が少しずつ出るので、ガーゼやナプキンなどあてといて下さい。これなら予定通り明日退院でいいでしょう。」と。
 
まあ出血とか怖いので、一応ベッド上でゴロゴロと普段なかなか時間がなくてできない読書や勉強などを。それにしても、痛くないので不思議な感じ。色々体験談を聞くと、痛いというのが多いのですが。逆に動かないせいか「肩が張って、コリがでて痛い」。
 
3日目の今日。手術後初めての排便。これはさすがに痛いだろうとビビりながら・・
それが、痛くない・・。出血もほとんどない。びっくり。
 
土曜日だというのに、朝から先生来てくれる。傷を診て「大丈夫そうですね。予定通り退院で。お風呂も仕事も普通にしていいです。自転車や過激な運動、あとお酒と刺激物は控えて下さい。お疲れ様でした。」 自分「もっと大変かと思っていました。」と言うと、「そうなんです。皆さん恥ずかしいとか、たかが痔とか、手術は大変と思ってなかなか受診してもらえないんですが、専門医が診ればちゃんと治ってすぐに楽になるんですがね。」
 
自分はおかげさまで、大変順調に予定通り(いや早くですね)退院することができました。しばらく酔うほどにお酒が飲めないのが辛いけど、仕方ないですね。
 
肩をはじめ、なんの病気もそうですが(「がん」など命が関わる病気はなおさら)、いかにきちんと正確な診断ときちっとした治療を受けられるか、それも不安なく安心して・・が大きな鍵であるということを、また今回改めて実感してしまいました。今回の自分は運が良かった!
 
この経験を、自分のこれからの仕事にも活かそうを思った次第です。
 
「肩」の話ではないのに、もしここまで読んでくれた方がおりましたら、ありがとうございます。
入院中、痛みもなく暇なので、つい書いてしまいました。
 
完全番外編、「痔瘻手術体験記」でした。すいませんでした。