昨日、母が針マッサージを受けている間に
思い出したお手紙事件

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まだ仕事をしていた時
休日でマッサージの施術中の私の携帯が鳴った
職場の同僚の女性からだった
仕事のトラブルがあったのかと思った

ヒヨコ何かあったの?

パンチ!手紙、出した?

ヒヨコはい?
 手紙?

パンチ!私を中傷する手紙を施設長宛てに出したろうメラメラメラメラメラメラ

ヒヨコ出してないよ

当時、勤務していた施設に
同僚の女性の私生活を誹謗中傷する手紙が届いたとの事で
その手紙は施設長宛て
彼女を辞めさせるべきだと書かれていたらしい

その手紙を私が出したと彼女は疑っていた

この時の私は
私ではない証拠を伝えようと必死に言葉を発したけど
怒りに震えた彼女には届かなかったと思う

否定しながら
もしかしたら、私が書いたの?
そんな風に思ってしまうような
ボンヤリであやふやな感じもあった

ヒヨコ今の私は
 生きているか死んでいるか分からないくらいツラい
 そんな事、やってる場合じゃないよ

そう言ってみたけれど身体が震えて仕方がなかった
相手の怒りが私の中になだれ込んできているみたいだった
もうコミュニケーションは成立しなかった
もちろん、マッサージどころではなくなった

帰り道、友人に電話した

ヒヨコ私、手紙なんか書いてないよ

ネコそんな事、分かってるよ(~o~)

彼女は笑って言った
きょうはいいお天気だね晴れ
と言うのと同じ調子で言ってくれた
震えていた身体が温まるのが分かった

ネコ彼女の問題だって明らかでしょう?
 大丈夫だよ、なにもしなくても

少し落ち着いたら理解出来た
私じゃない誰かが同僚の彼女を攻撃した

同僚が私だと決めつけたことより
怒りが怖かった
あんなに怖かったことは無い
 
それから少しして私は退職した
退職するとき
たくさん助けてもらったことを同僚に伝え感謝して
笑いあえて気持ちは穏やかだった
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思い出したお手紙事件

出来たら誤解は解きたいけれど
それはとても難しいと思う

彼女は私に裏切られたと思ったんだ
安心を脅かされたから自分を守るために
怒るのは正しかったんだと思う
手紙を書いた人に怒りをぶつけて欲しかったけど
安全安心のはずの私だから余計に怒ったんだ
その上
中傷の手紙を出さなければならないほどに
ストレスを抱えた人が彼女のそばにいたんだ

私はあの時に電話に出てくれた友人ネコと同じように
自分を信じれば良かった
私がこんなだから誤解されるんだ
ではなくて
誤解されている私は相手の勝手な評価なのだから
私はただ誤解されているだけなんだ
誤解されるような人じゃないと
思うだけで良かったのかもしれない
あれは本当は私に向けられるべき怒りじゃなかったと
思うだけで良かったのかもしれない

向けられた怒りがとんでもなく怖かった
怖すぎて思考が止まってしまった
無条件に信じてもらえてすごくホッとして
思考が動き始めた
 
手紙は施設長には届かなかった
なぜなら
施設に届く手紙はすべて
私か彼女が事前に開封処理をするシステムで
施設長に未開封で届く手紙なんて有り得ないのだから

あの頃
不思議なくらいに職場に居たくなくなることばかり起こった
足が痛くなって主治医に怒られたり
尊敬する人が去ってしまったり
もうボロボロだったダウン

仕事を辞めて後少しで一年になる
最近は運転しながらボーっとしても
ウッカリ職場に向かってしまうことはなくなったニコニコ