
「…本当に結婚してくれるのか?そのつもりでいていいんだね?」
「私に二言なんてない。分かってるでしょ?」
平手一は光歩が了解しないと思っていたので少々面食らった。まさかあっさり受け入れてくれるなど…光歩には夢がある。邪魔はしたくない、それは本当だった。しかし今絆を結んでおかないと光歩が遠くに行ってしまう。それが嫌だった。
それに、一に今日はリハーサルでデビューの説明も受けるという情報を流してくれた人物…その気持ちにも応えたかった。
「ところで…一くん。」
「なんだい?」
「…お父さんでしょ?」
「え?何のこと…。」
とぼける一。
「あの人しかいないもん。私がここにいるって知ってるのは。」
父親は何を思って一をけしかけたのか。デビューを妨害するためか?だとしても、光歩も一と離れたくない。まるでソウルメイトのようなものを常に感じていた。
「一くん。これから私が行く場所に付き合って。」