私の大好きなドラマ
『 SPEC 』
映画版である
『 SPEC 結 漸ノ篇 』
を見てきました。
このSPECはケイゾクの設定や世界観を濃く受け継いでいます。噂では『ケイゾク2』だなんていわれていたくらいですから。
野々村係長待遇の存在。
未詳が存在する由来。
特殊な能力を持った人間の存在。
そういった伏線もそうですが、一番継承しているのは
信頼 見極める 絆
野々村係長やケイゾクのキャラクター達が放った言葉だと想うのです。
百の物証より、千の証言よりも、てめえのたった二つしかない目ん玉を信じろ
これは、ケイゾクにて、落ち込む柴田に先輩刑事である壷坂が放った言葉である。
SPEC天にて、当麻自身の資質がもっとも問われる事、瀬文に刑事はなんぞや?という問いに答えた野々村係長待遇の言葉に良く似ていると思った。
どんな物象や証言があったって、最後には己のその二つの目で見たものを信じろ。
信じるのは己のみ。
ケイゾクにも、SPECにも共通する。
そんな言葉が胸に浸みた。
そして、最も、当麻と瀬文の二人の関係性は、本当に純粋な信頼関係の上で成り立っているような気がします。
なんだか、ケイゾクの柴田と真山を思い出しました。
ああいう関係はなんだか、憧れます。
当麻と瀬文は共に、深い悲しみを背負った者同士なんです。
いろんな人に裏切られて、いろんな人が自分の前から居なくなっていって、それでもなお、闇の中で必死に光を探した。居場所を探した。そんな二人は未詳という居場所を見つけて、互いの深い傷を認識しながらもお互いの闇に触れて、信頼していくようになります。
恋だの愛だの、そんなの関係なくて、ただ純粋に信頼しあえる。
堤監督の作品にはその純粋な関係性が随所に散りばめている気がします。
今回のSPEC 結 漸ノ篇 は、SPECの話というよりは、
ケイゾクの本当の意味での完結
という感じがしました。
ケイゾクでの信頼や真理、魂をSPECの二人である当麻と瀬文の二人へ『継続』していくための話だったように思えます。
『魂の伝承』
その言葉に尽きると想います。