林一貴(41)【大宮ネットカフェ立てこもり犯】とは?+動画 | 光晴笑いの日記

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懲役20年実刑〉知人の説得で母は籍を抜いた…大宮ネットカフェ立てこもり犯40歳の“女性襲撃”人生

 昨年6月、さいたま市大宮区のインターネットカフェで起こった立てこもり事件。さいたま地裁は7月20日、林一貴(かずたか)被告(41)懲役20年の実刑判決を言い渡した。
 
学生時代は「話しかけてもボソボソ話すタイプ」だったという林被告。事件に至るまで、彼になにがあったのか。
 
「室内の物が壊れているので、見てほしい」  40代の坊主頭の男は、20代の女性従業員にそう声をかけ、個室ブースへと招き入れた。しかし、室内に壊れたものなどはない。訝(いぶか)しげに女性がその場を離れようと背中を向けた瞬間、男は首を後ろからつかんで引き倒し、カッターナイフを取り出した。
 

「もう寝る」と言った2時間後に捜査員が突入

 現場は大宮駅にほど近い雑居ビルのインターネットカフェ。6月17日午後4時10分頃、「従業員が客に呼ばれてブースに入ったが、その後応答がない」という通報から事件が発覚した。約32時間にわたる立てこもりの末、6月18日、埼玉県警は監禁の容疑で住所不定、無職の林一貴(かずたか)容疑者を現行犯逮捕した。
 
立てこもり中、林は警察に対して「もう出るから、待て」と時間を稼ぐ一方、「お前らが入ってきたら、人質を傷つける。殺す」などと牽制を続けた。だが、18日午後8時頃、「もう寝る」と言って呼びかけに応じなくなったため、約2時間後に捜査員が突入。寝ていた林の身柄を確保した。
 
「従業員は首や肘にケガを負っていたため、容疑を逮捕監禁致傷に切り替えて送検している」(警察関係者)
 
 林は栃木県の日光市出身。幼い頃に両親は離婚し、母の手一つで育てられた。 「目立つほうではなかったが、ぽっちゃりしていて、少しやんちゃだった印象がある。フィールドホッケー部でキーパーをしていて、当時流行っていた前髪を長く伸ばす、ヤンキーみたいなロン毛でしたね」(小中学校の同級生)

母親は「息子は人様に言えないところにいる」

 高校は宇都宮市内の私立校に進学したが、2年時に退学したという。 
 
「うちの学校は不良がめちゃくちゃ多かったけど、彼はおとなしいほうのグループに属していた。とにかく髪の毛が長くて、前髪で目が隠れている不気味な外見。みんな『ゲゲゲの鬼太郎かよ』と言っていた。話しかけてもボソボソ話すタイプで、ヌメっとしてましたね。2年に進級するときに『そういえば、あいついないな』となり、気がついたら辞めていた」(高校の同級生)
 
 中学の卒業文集ではレーサーからハリウッドスターになる夢を語り、〈ここまでやったら人間国宝だね、僕はすごい家に住む、そして財産は10億えええんん弱〉と綴っていた林だったが――。実家の近隣住民が顔を曇らせて話す。
 
息子さんが作った借金の取り立てが実家にまで来るようになり、お母さんは随分悩んでました。知人の説得もあり、10年以上前に宇都宮まで行って籍を抜き、親子の縁を切ったそうです。3年前に会ったときには、『息子は人様に言えないところにいる』と漏らしていました。その後もガンを患い、ようやく元気になってきたところだったのに……」
 

林が起こした3年前の女性襲撃事件

 実はこの林、3年前にも都内で立て続けに女性を襲撃していたのだ。
 
 18年3月22日、町田市の自宅近くのアパートに住む女性宅に侵入し、強制性交等未遂住居侵入容疑で逮捕・起訴されている。
 
 
 さらに4月2日にも自宅近くのマンションに侵入。建物内で待ち伏せし、帰宅した19歳の女子大生の頭をゴムハンマーで数回殴った。林は「カネを取ろうとはしていない」と否認したが、強盗傷害と住居侵入容疑で再逮捕・起訴された。
 
 町田に転居する直前まで、林は富山市内の更生保護施設に入っており、事件当時は無職だった。林が住んでいたアパートの大家が語る。
 
「17年の4月に富山市から引っ越して来て、翌年の6月中旬頃に退去しました。18年3月頃から3~4カ月分家賃を滞納していて、ちょうどその時期に捕まったんですね。保証会社が荷物を整理し、私も立ち会ったが、インターホンが内側から引き千切られていたのを覚えています」
 
 

立てこもりの4日前に風俗店従業員が襲われた事件も…

 町田の事件で服役し、出所後はネットカフェを転々とする生活をしていた林。立てこもり事件の4日前にも女性を襲っている。
 
「6月13日の明け方、横浜市内のホテルで風俗店従業員(22)が客の男に首を絞められた後に手足を縛られ、現金約32万円を奪われたのです。現場に残されていた指紋と林の指紋が一致しており、この事件も林の犯行と見て捜査を進めています」(別の警察関係者)
 
立てこもりの際、所持金は数百円だった林。捜査員には町田の事件で逮捕された時の不満を口にしていたという。だが、逮捕後は動機について「言いたくない」と話し、黙り込んでいる。
 
卒業文集に〈僕の伝説はこれから始まるのです〉と記した少年は、悪名のみを轟かせてしまった。