心理学入門(3)双極性障害(そう鬱症)と単極性障害(うつ症)、マイルドな双極性障害のコントロールと有名人

 

(訳注)今日は双極性障害いわゆるそう鬱症の話をしている。この双極性障害は単極障害のうつ症と比べて人口の1%程度と比較的少ない。双極障害はうつ状態とそう状態が循環的に一定のインターバルで起きるものである。そう状態とは開放性と上昇志向の基本的要素に加えてDSMはその症状として3つの症状を挙げている。誇大妄想・不眠・早口の三つである。DSMは双極性障害について「合目的行動」と「面白半分」だと言っている。ただ厳しいそう状態は性的乱交や薬物乱用やギャンブルと結びついて破滅的な事態を招きかねないとも言っている。今ではそうとうつとの中間に安定させるためにリチウムが安定剤として使われている。つまり双極性障害のそうとうつは一定の連続体とみなされている。極端な双極性障害は様々な社会的問題を引き起こすが、マイルドな障害は歴史上様々な有名人を生み出している。特に今でも作家や芸能人や音楽家や政治家そして有能な経営者にはこれを自らコントロールできるチャンネルを持っているものがいる。

 

 

 

気分障害の他のカテゴリーとしては双極性障害があります。前に言ったように双極性障害にはうつ症の症状と期間が関係するだけでなく別の期間にうつ症とは反対の症状が見られ、それを「そう状態」と呼びます。人は循環的に衰弱うつ症とそう状態とを繰り返し行ったり来たりします。そう状態を説明すると最初の基準は減退や憂鬱や抑圧感情の代わりに人が正常ではなく異常に永続的に(2205)拡大的にまた過敏な上昇的気分になる。君たちが良い日と思う賞をもらったりAランクをもらったりしたのとは違い、少なくとも一週間以上継続して異常なほど積極的な開放的な気分になることを言う。そして人は以下の3以上の症状が出現するとそう状態という。

 

最初は誇大な自尊心や妄想である。患者は自分が最も頭がよく創作力があり洞察力ありこの世で最も強力な人間であると、常に人に向かって誇示している。自尊心は何も問題がないし、ご苦労さんである。「もしそれについていけなければ、お前が悪い」。睡眠の欲求が減少する。彼らは夜数時間しか眠らないで起き上がっても滅多に出かけることはない。彼らは普段より話好きになり話をすることにプレッシャーがかかる。実際には話に強制的になりさらに早口になる。(2303)彼らが話好きになり早口になる理由の一つはアイデアが迸り出るからである。思考が彼らの心の中を駆け巡り、そこから話が止まらなくなるからである。人がついていけなくなるとお前は頭が悪いからだとなる。多すぎるアイデアがそれについてゆけなくなる。

 

彼らは非常に混乱し、DSMによれば「合目的的活動」が増加するとしている。この誇大妄想から壮大な計画が生まれ、しばしば大儲けをし金持ちになり、それが全くの不合理であっても壮大な成長を遂げる。銀行口座から金をすべて払い出し、家を売り払い、車を売り払い、子供を売り払い、すべては一般的ではないがこの事業に莫大な金をつぎ込み明日のインターネットに懸ける。これを追求すると莫大な成長を遂げる。彼らはまたすべての、DSMによれば慎重に「面白半分だが危険な活動」と呼んでいる。(2405)多くの性的乱交や薬物乱用やギャンブルでは連勝し誰も手を付けられなくなる。計画やスキームに才気活発になり達成しようとする。患者は3つ以上の症状を発現するだけでなくプラスこの上昇志向と開放的だが極めて短気な気分症を持つ。

 

彼らはそれで幸せなのではなく一種の上調子になっている。彼らはただ我慢できずにイライラして火付け役に回る。時には彼らはその性急さやイラ付きから暴力的になる。いくつかのビデオクリップをお見せしましょう。そう状態の中の老婆のものです。(2503)そこではこの種の興奮やアイデアの迸りや駆け巡るアイデアを示しています。彼女が美容院で話すことにプレッシャーを受けている素晴らしい例を示しています。誰も彼女に話しかけていないのに彼女はこんな話を全てしていました。彼らはただカメラのそばで立ち尽くし、彼女は次から次へとこう言った様子を見せていました。彼女はますます興奮しますますイラつき自分お話だけをしていました。さてそこで何があったか、最後の最後で興奮からはじかれるようにもっとうつな状態に入り込みました。この哀れな女性は不幸にも安定状態を見つけるのに苦労をしていました。

 

彼はリチウムの話をしていましたが、リチウムはこの気分動揺をその安定状態に導く薬物として使われています。(2601)しかしこの時点では彼女にはその投与は行われていなかった。だから彼女はそうとうつとを行きつ戻りつして中間点を見つけるまで苦しい時期を送っていた。別のクリップをお見せします。男性の双極性障害の患者のものでちょっと長めのクリップです。彼は今はそうもうつもない状態ですが、彼がその状態だった時いかに明確に行動に出ていたかの話をしています。このフィルムの中でBernieが話していたことにコメントしておきたい。一つはうつやそう状態も一つの連続体であるということです。だから比較的マイルドなものから始まって極めて厳しい病的なものまであるということです。

 

そう状態の人は現実に触れることができないが、代わりにサタンであることを信じ恐ろしい物事をしかねない。彼らは自分が何か超自然なものであると信じている。(2701)彼らは救世主であるかもしれないしAlbert Einsteinかもしれない、生活に戻るか超自然の力を持ち続けるか何かそんなんことで彼らの誤った信念や幻想や妄想や幻覚によって壮大なテーマで現実にないものを彼らは見たり聞いたりしている。Bernieのそう状態は連結体の究極ではなく。どんなに引き延ばしてもその終わりはこないそこに彼は苦しんでいる。一方でかなり低いレベルのそう状態とかなり低いレベルのうつ状態を行ったり来たりして循環している人々がいる。そこに臨床的にマイルドなそう状態の人がいる、特に賢明な人や特別な才能を持つ人がいるという議論があった。ジョンズホプキンス大の教授でKay Jamisonの素晴らしい本で、有名な作家や詩人や音楽家のRobert Schumannや多くの政治家Winston Churchillを扱った歴史的な年代記で、彼らはマイルドな形の双極性障害を持っていたと議論している。

 

彼らはそのたぐいまれな才能や知性でそう状態へ導くチャンネルが働くものを持っていたのではないかと言う議論である。そしてまた数多くの議論の中で非常に成功した経営者CEOは慢性的に少しそう状態だったというものもある。彼らは夜の睡眠も数時間だった。彼らは明らかに壮大な自信に満ちた態度で彼らはこの穏当なレベルのそう状態を維持し続けすべてを統制下に置きその働きができるチャネルを持っていた。(2902)もしこの本に興味があればEメールをくださればこの部分の引用文を送ります。

 

しかしそう状態のほとんどは人々を大きな混乱に貶めます。前に言ったように性的乱交は人々を性行為感染症の危険にさらす。彼らは薬物乱用に関与し、逮捕され、刑務所に送られるが、その家族の家計も破綻する。このようなそう状態の負の結果は患者を助ける動機になっているのは、そう状態自体はかなり面白い状態だからだ。また彼らが助ける動機はある時点で彼らが衰弱したうつ状態に入り込むことが知れているからである。双極性障害は単極性うつ症と比べて一般性は少ない。前に言ったように女性の22%男性の13%が人生のある時点で深刻なうつ状態の経験を持ている。双極性障害は全人口の1%で、男女ともにり患している。いろいろな意味でうつ病単独とはかなり異なった障害である。(3023)