Tradition Evolution Ⅰ | 晴走雨読 菊千代

Tradition Evolution Ⅰ

中学3年の時、「リンチ」というあだ名の私の好きな先生がいました。


当時はいろんな事に反発したがる世代で、ぼうず頭の前髪にチックをつけたり

裾幅27cmのラッパズボンをはいたり、白のYシャツの下に色つきのTシャツを着てお洒落をしたり

校則にささやかな抵抗をしてました。


しかし、リンチ先生の授業で「起立、礼」をした瞬間、校則違反の生徒を見つけた先生は

おもむろにその生徒の目の前10cmに立ち、すご味を利かせてにらみつけ

もみあげを上に引っぱり上げ「リンチ」が始まるのでした。


制裁を受けた涙目の生徒は今度は、「先生、だれそれはラッパです。」と仲間をチクリ

修羅場が延々と続きまして

私達は現実ではあろうはずがない悲惨な情景を楽しんでたりしてました。


そのリンチ先生がある日、当時封切られた「屋根の上のバイオリン弾き」という映画について

話をし始めました。



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ウクライナ地方の小さな村で牛乳屋を営むユダヤ人一家のミュージカルで、とても面白かったと。

学校無許可の映画でしたが、すぐに見に行きました。


当時ユダヤ民のおかれている歴史的背景を知りませんでしたので、

映画の持つ意味はぴんときませんでしたが

その中で歌われた「Traditinon」 という歌を不思議と今でも覚えていまして、You Tubeで探したらありました。


一族や村には昔から言い伝えられている、伝統、慣習、さらにはこの映画のテーマであろう

家族の「きまり」など、そういった「Tradition」を村中の人々が歌いあげます。


ああここにも規則違反をしてはまずい世界があるのだなと。

ぼうず頭で清潔感をだしなさい、ラッパズボンは風紀を乱します、昔から下着は白に決まってます。


いつからそう決まったのか。


映画の主人公のデヴィエは言ってます。


I don't know


Because of our tradition!!波平


なのです。(笑)



36年前の事を思い出していたある日のこと

仕事の帰宅途上、宮崎駅前で「デ・ローサ」の伝統のロードフレーム


たぶんネオプリマートだったと思います。しかもクラシックなデザインで

ちゃんとヘルメットをかぶり、テールランプもつけスカートをはいた仕事帰りと


思われるいでたちの女性が

カンパのフリー音を響かせ、さっそうと私の目の前を疾走していきました。


おお!!



That is tradition!!


しかし、考え直すとそれは逆に


Evolutionでもありました。