侍Ⅲ
ベルギーの法学者に「日本には宗教教育はないのですか?」とたずねられた時、
新渡戸稲造氏は「ありません。」と答え、「では、子孫にどのように道徳教育を授けるのですか?」
と繰り返された時、その質問に即答できずに愕然としたそうです。というのは、新渡戸氏が人の
倫(みち)たる教訓は学校で受けたものではなく、善悪の観念を吹き込んだものを分析すると
「武士道」であったことに気がついたそうです。(第1版1899年序文より)
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大河ドラマ「天地人」で遠縁の国に援軍を出した時、上杉景勝が「これは上杉の義である。」と。
私は、この「義」という言葉の意味合いがわからなく、辞書を引いてみると
儒教における五常(仁・義・礼・智・信)の一。人のおこないが道徳・倫理にかなっていること。
というふうにのってました。
確かに武士道は仏教や神道に源を発しているそうですが、
この本での武士の「義」とはもう一歩つっこんで
「義とは勇と並ぶもので、自分で決断する心だ。道理に従って判断し、ためらわずに決める
死ぬべきときは死に、討つべきときは討つことだ」
と、ある高名な武士(林子平)は定義してます。
上杉影勝が言ったのも、「武士道の義をつらぬく」という意味合いだったのでしょう。
また、「義」と「勇」は武士道の支柱であって、
「義をみてせざるは勇なきなり」
という言葉は論語からきているそうですが
まさしく武士道の観念を表現している言葉だと思います。
最近、私もいろんな事を決める時に、この武士道の考え方に背中を押される時があります。