海辺のカフカ(上) | 晴走雨読 菊千代

海辺のカフカ(上)

最近は通勤電車で、気がついたらふと寝ている日が多いんです。


それで、読書感想文が書けない日々が続きます。


読書感想文を書かないと、ブログのランキングが下がるのです。ヽ(;´Д`)ノ


別に下がっても私の人生になんら影響はないのですが、下がるより


上がるほうが気持ちがいいのは確かです。



さて、この人の小説は展開が面白いので、車中でいつも睡眠不足になります。


村上 春樹
海辺のカフカ (上)

この本、3つの構成でなり場面が順繰りに変わっていきます。


シリアスな章、すっとぼけた章、それぞれの主人公が持ち味を醸し出しております。




私は時々、実家の猫と話をします。


今朝も、私がたずねました。


「どや、調子は?」


すると猫のロンは


「ぼちぼちでんね。」と


うさんくさそうに言いました。


「この時期、毛皮が暑かろうに。」と聞くと


彼は、「ふん」と言って私をたしなめました。




この本にも猫と話ができるナカタさんという面白い方が登場します。


彼は中野区から出たことがなかったユニークなキャラで、


家出をした猫を探すのがお仕事の一つです。


また、空からイワシや鯖を降らせたり奇想天外な方でもあります。



そのナカタさんともう一人の主人公、家出をした15歳の


田村カフカの奇妙な接点が上巻で始まりました。


あと、性同一性障害の大島さん、田村カフカが恋する佐伯さんの存在も


見逃せません。