涙の無銭走行事件 | 晴走雨読 菊千代

涙の無銭走行事件

「財布を忘れた!!金がない!!!」


気がついたのは椿山手前、清武のファミマでした。


この時のショックはそうとうなダメージでした。

約100km走るのに、私はいつも1000キロカロリーは途中で取るんです。


アミノ酸入りのゼリー160キロカロリー 

コンビニのお弁当450キロカロリー

スポーツドリンク2本

その他、塩せんべいやジャムパン


それが今日は一切なしです。


幸いにも、干した梅が4個ジャージのポケットに入ってました。

水は湧き水を汲めばもちますが、食べ物が乾燥梅4個では・・・


しかし、どうにかなるだろうと、椿山峠に向かいました。

誰か知り合いに合わんかなとか、1000円札が落ちてないかなとか思いながらの走りでした。



しか~し、そうであれば、蓄積した脂肪をエネルギーに変える走りをすればいいんじゃないか、

椿山を越え、裏椿山の「然の道」にさとりを開いたように入りました。


  ガラス工房 「然」につながる道


この道は約10kmの下りです。杉木立の中をコーナリングする爽快さはNO1です。


1年ぶりにガラス工房「然」に寄ると店主がいらっしゃいました。


  芸術家肌の店主


とても優しい人柄の方で、私がグラスを1年前に買ったのを覚えていらっしゃいました。


  ガラス製品と侘び寂び


数日前このお店の2階で和歌山から笛の演奏家を招いて演奏会をされたそうです。

2回から笛のCDの音が流れていました。


然を後にして、空腹感がつのってきました。普段ならアミノ酸ゼリーを1個飲み干しているんですが

水分補給だけです。


しか~し、天は我を見捨てません。

でました、たわわになった柿の木!!

民家の庭から道路におおいかぶさっていました。

1個失敬してがぶり!! 

おおっ~ 甘がきや!!


  柿の恩は忘れない!!




もう1個拝借し、持ち主の方すみませんでした(笑)ジャージのポッケへ


これで、果糖は補充した。当分走れる。

次の補給は「とむら」の店でした。

以前、揚げたての天ぷらの試食が置いてあったよな・・・


天ぷらはありませんでしたが、これがありました。

おおっ~ 天の助け!!


 あじ子のあめだき最高!!


でかいやつを3匹ほど口にほおりこみ、たんぱく質補充。


ついでにさっきの柿をたべました。


  グルメやな~ 俺は野生のサルか!!


これでなんとか帰りの椿山をこえました。


しかし、清武町に入りハンガーノック状態。

倒れる一歩手前。


これだけはやりたくなかったんですが、背に腹はかえられません、最後の手段。

お菓子の「日○」へ入りました。ありました試食品のチーズどん。


人としてのプライドもなにもありません、3切れほどわしずかみにして口の中へ。

うまい・・・ 生き返った。


その時、後ろから店員さんがお茶とレアーチーズ饅頭の試食品を「どうぞ」ともってきてくださいました。


わたし、チーズどんを口いっぱいにほおばった顔で振り返って「あじがどう」と言葉にもなりませんでした。


お茶を頂いて、抜き足差し足でお店を出たしだいでした。


この日、私の命を助けた「柿ちぎり事件」「子あじあめだき事件」そして「チーズどん事件」は一生忘れる事はないでしょう。