全日空毛布事件Ⅱ | 晴走雨読 菊千代

全日空毛布事件Ⅱ

2006年1月25日の全日空毛布事件 で完敗した私ですが、

客室乗務員さんに、「この人ならしょうがないと」

認められながら毛布を持ち帰るすべはないかと考えておりました・・・・


で、その日が来たのです。


決死の覚悟で実行したのが、「ANA隠しマフラー作戦」でした。


今回は難敵チーフパーサーのいる前の出口を避け、真ん中の出口から出る為

後部座席を確保しました。


前回は寅さん風で失敗したので、今回はまじめなサラリーマン風に迫ってみました。

機内サービスの時も必死で物を書いてるまねをし、


「オレンジジュースそこに置いといてください」

「それから、日経新聞もお願いします」と・・・


忙しそうな企業戦士の印象を与えました。

布石はばっちりです。

まさかこの人が毛布を持って帰ろうなんて思われないように・・・


いよいよ飛行機が羽田に到着しました。

作戦開始です。


おもむろに毛布をマフラーのように首に巻きました。

その時、ANAのマークが隠れるように内側におりこむ手の懲りようでした。


名づけて、「ANA隠しマフラー作戦」、完璧にマフラーとなりました。



お客さんが全員降り、私、最後におもむろにすっと立ち、日経新聞などを手に持ち

中央の出口へと向かいました。


そこには、若い客室乗務員さんがお待ちになっていました。

絡み合う目と目、その瞬間、


なんと、その若い客室乗務員さんは「アハハハハ~!!」と笑いました。

こういう接遇はマニュアルにあるんでしょうか?

私は思いました。


でもその瞬間、勝負はついているのです。


またもや負けです。


最後のあがきで、「なにかおかしいですか?」と白々しく聞いたら、


その客室乗務員さん、職務を忘れたようにまたも


笑い転げておりました。


私、観念して「やっぱだめだったか・・・」と独り言をつぶやき


寂しく毛布を渡しました。



私は毛布が欲しかった訳ではないのです。


毛布を介しての人生を掛けた勝負をし、再び負けたのです。


相手が強すぎました。おそるべきは全日空客室乗務員。



しかし、40過ぎにもなってなんでこんな事をしているんだろうと、落ち込みながら

とぼとぼとタラップを降りたのでした。