二面性 | 晴走雨読 菊千代

二面性

バレーボールは大好きだった。
ミュンヘンオリンピックの金メダル、男子バレーは今でも最高の思い出である。
当時、「ミュンヘンへの道」というアニメを毎週日曜日ゴールデンタイムにやっていた。
松平監督率いる男子バレーを題材にした30分の番組であった。
大古、森田、横田、猫田、などのプレーヤーの生き様を題材にして作成された番組であった。


時は流れ、アテネ五輪予選。

女子バレーチームがよみがえった。

日本国中がそのプレーを応援した。

見事オリンピックの出場権を獲得した。


柳本ジャパンの復活であった。

私は期待した。メダルも夢でない。


しかし、オリンピックの始まる前に柳本監督の書いた女子チームの本が出版された。

これを読んでびっくりした。

ここまで、書いていいもんだろうか?

よくこれを書く時間があったなと。

何かいやな予感がした。


オリンピックが始まった。

やはり、このチームは何かうまく機能しなかった。

ギクシャクしていた。


オリンピック予選のあの勢いはどこにいったんだろう。

柳元監督と選手の間に何かがあったんのだろうか?




オリンピック後、公私にわたり選手と接してきたスポーツジャーナリストの吉井妙子さんがプレーヤーの証言をもとにこの本を書き上げた。


闘将、吉原キャプテンがオリンピック終了後、嗚咽しながら筆者に言った言葉。

「重かった・・・ごめんなさい・・・」 


監督、選手間の信頼関係とは?

勝利を目指す指導者とプレーヤーの考えの相違点。

それをお互いに理解できなかった悲劇。


あの時期、何があったのか選手の立場からその真実が解き明かされた本である。


吉井 妙子
100パーセントの闘争心 全日本女子バレーの栄光、挫折、そして再生