オーパ!! | 晴走雨読 菊千代

オーパ!!

ザ・開高健―巨匠への鎮魂歌

とうとう出た。開高 健。


芳醇で、崇高な、酒飲み、文学者、釣り人、コピーライター、ジャーナリスト

いや、飲んでこの人を語れるほど私はあつかましくない。


この本は巨匠への鎮魂歌という副題がついている。


寿屋(現サントリー)時代から亡くなるまで、開高健と同じ時代に生き抜いた人々からの

鎮魂歌である。


サントリー時代の社長、佐治敬三との対談、「四畳半襖の下張」裁判での証言はユーモアと皮肉タップりで満員の傍聴席は爆笑の連続。


1989年、58歳で亡くなるまでその生き方の密度は並みの人生の数倍も濃く劇しい

ものだったと妻の開高道子は語っている。


愛する魚たちを求めてさまよった人生。

酒、食、色、人そして神。

男の森羅万象を語る。そして語られる。


私の開高健に対する好奇心ははこの本から始まった。


ベトナム戦争で100人の部隊がベトコンにやられ17人となった

人生最期の写真と思って撮った写真



寿屋時代のトリス節