人間機雷「伏龍」特攻隊 | 晴走雨読 菊千代

人間機雷「伏龍」特攻隊

瀬口 晴義
人間機雷「伏竜」特攻隊

図書館でふと目に付いたこの表題の本、とりあえず借りました。

神風や回天、そして桜花などの特攻は知ってましたが、「伏龍」って何なんだろうと。


伏龍とは、終戦直前、本土決戦の為、潜水服を着た潜水兵が海底に潜伏して、大型戦車を乗せた米軍の上陸用舟艇に向かって浮上、棒に付けた機雷を突き上げ自爆する特攻でした。


日本軍が飛行機不足のため、予科練生約4000人をこの伏龍特攻に訓練したそうです。

本土上陸の前に敗戦になったので実際は実行できなかったんですが、その訓練中に呼吸で吐き出された炭酸ガスを苛性ソーダで吸収させる呼吸法を誤り何人もの犠牲者を出したそうです。


日本軍は米国の物流作戦対竹やりみたいな、まさしく背水の陣の作戦をどうして実行しようと決断したのでしょうか?

それを特攻隊の若者達はどう感じてたんでしょうか?


筆者はその当時の特攻隊員を何人も取材し、この隠された戦争の歴史を書き出しました。