スポーツマン | 晴走雨読 菊千代

スポーツマン

以前、「スポーツマンシップ」とはなんだろうという事が書かれてある本をよんだ。
「宣誓!!我々はスポーツマンシップにのっとりうんぬん・・・」という昔のお決まりの選手宣誓に出てくるあれだ。

そういえば深く考えたことはない。スポーツマンシップの前にスポーツという定義についても書かれていた。


スポーツ発祥の英国では、スポーツ=エンジョイとかファンとか楽しむことらしい。だからチェスやダーツなんかもスポーツの一種でオリンピックの種目にエントリー希望をだしているらしい。


日本では昔から学校教育の体育の一環としてスポーツを楽んだり(苦しんだり)したのが、日本人の一般的なスポーツの定義だろう。


次にスポーツマンシップ、これも英国の子供にスポーツマンシップってなに?て聞いたところ

「相手を敬い、審判に文句を言わず、礼儀正しく、負けても腐らず次のステップとする事。」と答えたらしい。


むむ!!すごい答えだ。子供でもあなどるなかれ。


それとHe Is a Sportmanという英訳はなんと「彼は信頼できる人だ!!」という事らしい。


スポーツに対する考え方や文化の違いがはっきりでていておもしろかった。


その昔、米国のグレッグ・レモンが、ツールの最終日でフランスのローラン・フィニョンを数秒差で逆転し米国人初の優勝をした。その翌朝のフランスの新聞の見出しは「ヤンキー上陸」だったらしい。

フランスにとってツールは国民的なもので、フィニョンの優勝を信じていたフランス人にとってはおもしろくなかったのだろう。かつてノルマンジーに米国が上陸したみたいに。

しかし、ランスにはもはやフランスも敬意を表しているという。


さて、この本、自転車仲間のmataさんからお借りしました。

ランス・アームストロングは以前米国のベスト・オブ・スポーツマンに選ばれている。

癌を克服しツール・ド・フランスで7連覇を成し遂げた。

しかも、ランス・アームストロング基金を立ち上げ黄色いシリコンのブレスレッドの収益をその運営基金にあてている。今回の世界陸上の選手も何人もこれをしていた。


そう、たしかに彼は最高のスポーツマンであり、人々に生きる希望と勇気を与えた。

「星条旗よ永遠なれ」を歌って。


英国、米国、フランス、日本、そして自分のスポーツマンシップについて考えた1日でした。


ランス・アームストロング, 曽田 和子
毎秒が生きるチャンス! ナリッシュブックス