7410デュラエースの悲劇 | 晴走雨読 菊千代

7410デュラエースの悲劇

先の今中大介の本で、「クランクの剛性は大切」というページがあった。

そこにはこう書いてあった。


クランクは人間のパワーを伝達するための要となるパーツだ。


(ふむふむ そうだそうだ)


僕がプロとして走っていた時に使っていたシマノの7410デュラエースは、クランクに細身のデザインを採用していたためムチャクチャたわんでどうしようもなくダメだった。


(ダメだった・・・ 7410か 前の前の型だなたぶん)


ハッ!! 


そういえば自分のデュラエースは前の前の型ぐらいじゃなかったかな。そういえばちょっと細かったな。

おうおう見らんといかん!!


階段を駆け下り玄関にあるトレックのクランクを調べた。


ガ~ン!! 7410やんけ!! しかも立派な刻印やんけ!!



今中さぁ~ん いまさらそんなむごい。10年間まわし続けて愛着のあるクランクを・・・


雨の日も風の日も激坂の日も、皆に遅れまいと必死で上ったのに・・・

いまさらそんなことを暴露して・・・・


しか~し、これも運命である。前向きに考えよう。この際クランクをコンパクトドライブに変えよう。

しか~し、コンパクトドライブにしたら、10段のギアも欲しくなる、チェーンも変えないと、前後のディレーラーも、さらにはシフトレバーも。


なんたる事か・・・


人生にはそっと秘密にしてほしかった事がある。

それを知らずにいれば、どんなにか幸せな自転車人生を送れたはず・・・


いやいやこんなことで落ち込んでいてはいかん。


10年前の7410のデュラエースをお使いの皆さん。

ほとんど皆無に等しいと思いますが、8段のギアを堂々とこいでいきましょうや。

そして、7410同好会でもつくりましょうや。