![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/14/24yutaka/e1/26/j/o3024257515460358251.jpg?caw=800)
【 短冊に書いた七夕の願い 】
とある年の7月に、伊勢修養団の故中山靖雄先生が、子どもたちを連れてキャンプに行かれた時のお話です。
参加者の中に、ようこちゃんという17歳の女の子がいました。
ようこちゃんは、生まれつき手足が不自由でしたので、お母さんに車椅子を押してもらっての参加でした。
ちょうど、七夕の時でしたので、みんなで短冊に願い事を書くことになりました。
先生が、「ようこちゃん、先生が短冊に書いて吊るしてあげるから、願い事を言ってごらん」と言うと、
ようこちゃんは、「願い事なんてないもん」
「手が動くようにとか、歩けるようにとか、何でもいいから願い事を言ってごらん」
と言うと、
「やっぱり、願い事はない」
そんなやり取りがあったあと、
「先生、何でも書いてくれる?」
「何でも書いてあげるから、言ってごらん」
全く予想もしない言葉でした。
「神様、どうかお母さんより一日早く死なせてください」
お母さんがいなくなったら、誰が車椅子を押してくれるんだろう。
誰がおむつを替えてくれるんだろう。
不安で不安で仕方ないのです。
ずっと自分の世話に掛かりっきりで、お母さんの時間を奪っていることも氣にしてのことでしょう。
お母さんに、一日でもいいから自由な時間をつくってあげたいという、ようこちゃんに出来る最大の親孝行だったのでしょう。
暫くして、お母さんが先生の元に来て、「ようこは、なんて書いてもらったんですか?」
「あそこに吊るしてあるから見てごらん」
短冊を見たお母さんは、
「私も短冊に書かせてください」
お母さんが書いた短冊には、
「神様、どうか娘より一日長生きさせてください」
( 故中山靖雄先生のお話から )
中山先生にご縁をいただいて、
たくさんの学びをさせていただきました。
この話を思い出すたびに、
涙が溢れてきます。
子が親を想う氣持ちと、
親が子を想う氣持ちを思うと、
この母娘の幸せを祈らずにはいられません。
多くの人に読んでもらいたいお話です。
愛と感謝❤️労りと赦し
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
🌈ありがとうマラソン2024🌈
🍀7月7日現在→567000回
🍀累計→ 10567000回