シマトネリコ cut off
気付けば既に8月も後半に差し掛かり、
私はある週末を利用して春から伸び放題だった庭のシマトネリコの剪定を遂に実行したので
今夜はそのリポートとさせて頂こう。
私自身、見て見ぬフリをしている自分に気が付いてもいたが、少し前から私は妻に頼まれていた・・・。
「あなた、表のシマトネリコがもう私ではどうにもならない状況となってしまったの・・・、何とかしてくれる?」
「・・・ああ、勿論だ。」
そしてある晴れた日曜日、私は思い腰をあげ、遂にシマトネリコの剪定を実行したのだった。
私は初めは腰が重たいが、いざ始めてしまえば
まるで何かに取り付かれたように夢中で実行する性格なので、
この日もそれは決して例外では無いという事を妻と子供達に証明してみせたのだった・・・。
家の中から聞こえてくるAC-DCが、私の剪定の効率をよりはかどらせる。
しかしその気持ちとは裏腹に、使用するハサミが悪すぎてなかなか仕事が進まない・・・。
シマトネリコは剪定を繰り返すごとに幹が太くなり、今まで愛用していたものではもはや役不足となっていた。
ちなみに私はこのハサミ一本で芝生のカットまで全てこなしている。
それでも時間を掛けようやくシマトネリコは観念し、私の納得する姿へと生まれ変わったのだった。
とんでもない状況だろう?
散らかり放題のシマトネリコの枝々とそれにまみれた私のパンヘッド・・・。
時にはこんな風にして子供のプールを乾燥させるのに使用したりする事もある・・・。
・・・夢中で剪定をするかと思えば実は頭の中はモーターサイクルでいっぱいだ。
・・・しかし娘とプールで楽しんでいる最中だけは頭の中からそいつは外させて頂こう。
このようにモーターサイクルは私の生活に深く密着し、共存する・・・。
大分話がいい雰囲気になってきたところで申し訳ないが
このまま話を続ければとんでもなく重要な部分に話が進んでしまいそうだが、
申し訳ないは私には今夜はその時間は、無い。
この先の非常にデリケートな部分に関してはまた別の機会に特別な時間を頂いてからの事と
させて頂くとする。
「なかなかいい具合になったわね。」
作業を終えた私に妻はこのようにして言葉をかけてくれたのだった。
「それでは今日は私は宇治抹茶ミルク金時でよろしく頼むよ。」
私はハードな作業の後で脱水症状を引き起こす前に、
ここのところ我が家で週末に恒例となっていた特製かき氷を妻にオーダーしたのだった。
という訳で今夜は何気ない週末のシマトネリコの剪定についてリポートさせて頂いた。
しかし夕食の時間が近づいたために申し訳ないがこの辺で失礼させて頂くとする。
シマトネリコ CUT OFF 終わり