津村記久子さんの「枕元の本棚」の目次を見ていた。
第二章「ごはんと生活」にある「セイシュンの食卓」の文字に、懐かしくて息を呑む。
大学生のときに読んでました。
作りました。
意表をつくレシピながら、おいしかった記憶があるけど、何を作ったかは覚えていない。
友達も一緒に読んでいて、お互い別のレシピにチャレンジして感想を言い合ったりした。
簡単なレシピとともにあるゆるいキャラクターのマンガがおもしろくて、
料理しないときもぱらぱら読んでいた。
津村記久子さんも「大学生になってから」買ったと書いてたので、
著者紹介ページを見たら、1978年生まれで、同世代だった。
内輪だけでウケてた本かと思ったら、当時広く人気していて、
「フロム・エー」に連載され、アニメも放送されてたらしい。
私は実家から通っていたけれど、
友達は一人暮らしで、よくレトルトカレーや乾麺のお世話になっていた。
「セイシュンの食卓」というタイトルを見ただけで、
あの頃の空気感を思い出す。
自分の空腹を満たすためだけのごはん。
今は毎日なんだかんだ家族分の食事を作っている。
すごい成長だ!
と自分を褒めてみた。