窓ぎわのトットちゃん、映画館に見に行く。

 

 

オープニングの、徹子さんのナレーションを聴いただけで泣けた。

ずっと涙腺緩みまくりでした。

 

トットちゃんを始めとした子どものやさしさ、

子どもを見守る小林先生のまなざし、

死と向き合うこと、

戦争が日常を奪う理不尽さ、

 

原作は何度も読んでいて、いわさきちひろさんの絵とともに記憶に刻まれているけれど、

映画はそれに奥行きを与えてくれた。

 

学校に行くのを楽しみに早起きするトットちゃん

汚れたシャツを抱く泰明ちゃんのお母さん

腕相撲のときの泰明ちゃん

横たわるひよこ

軍艦一覧の前に立つ小林先生

バイオリンを弾くパパ

 

眼裏に残るシーンがたくさんある。

 

 

と、泰明ちゃんの漢字を確認しようとググったら、しょこたんのお母さんの呟きを拾った。

しょこたんと泰明ちゃんが遠い親戚だとは・・。

 

泰明ちゃんがまた一段と立体感。

 

 

年代が近いので、トットちゃん目線より、お母さんたち目線で物語を追うのだけど、

小林先生の背中が尊くて震える。

理想的な大人。

どうしたらああなれるのだろう。

覚悟なのか。

あとリトミックを取り入れるなど、学び実践していく姿勢。

 

今年は、小林先生の背中に学んで、もうちょっとましな大人になろう。まじで。

 

泣きすぎてぼうっとしてお腹が空いたので、

帰りに、前から行きたかったスープストックトーキョーのボルシチを食べる。

昔通勤の帰り上野駅の乗り換えでよく食べてた。

ここ何年も食べてなかったけど、やはりおいしい。好き。

 

 

ただでさえ、人智の及ばない災害がたくさんあるのに、

なんで戦争が起こって、理不尽に悲しいことが生産されてしまうのだろう。

 

 

林先生の初耳学で、徹子さんのことを「彩色の人」と言っていたけれど、

本当にそう思う。

深い悲しみを知っていて、やさしい好奇心で世界を明るくしてくれる。

 

人類の限界を超えて、元気に朗らかに長生きしてほしい。