私は老人給食や病院食を提供する仕事を学生の頃からバイトをしていて、大学を卒業と同時にそのまま就職しました。
職場以外でも母方の祖母と暮らしており、食事を作る事もあるので高齢者が食べやすいレシピを沢山学んでいます。
今回は老人給食、病院食を提供する会社に勤務する方がおすすめする高齢者の食べやすい料理をご紹介します。
身近な高齢者の食事のローテーション料理として参考になれば幸いです。
食べやすい料理トップ5
- 豚バラ肉のミルフィーユカツ風
- 松風焼き
- はんぺんのたらこマヨネーズ焼き
- 白身魚のラタトゥイユ
- 高野豆腐のボロネーゼ
その中でも一番のおすすめ!
豚バラ肉のミルフィーユカツ風です。
祖母は揚げ物が大好きなのですが歯が悪く、尚且つお腹も下しやすいのでカツが食べられません。
そこで一度茹でて脂を切った豚バラ肉を重ね、片栗粉と卵、パン粉では無く煎ったおからを衣にしたカツにオリーブオイルを薄く塗りオーブンで揚げ焼きにした物を出したところ凄く喜んでいました。
大葉や梅を挟んだりしても美味しく、ある程度さっぱり食べられるのでオススメです。
事業所では重ねる手間をかけられないので生姜焼き用のお肉をすじ切りして食べやすくしたものに大葉や梅を乗せてから衣を付けたりしています。
プレーンのカツよりも薬味を乗せた方が残食率が低い傾向にあるので脂っぽさをごまかす作業は必要なんだと思います。
揚げ焼きせずに揚げても美味しいですし、おからじゃなくてパン粉でも普通のカツに比べて霜降りをしているので脂は控えめになります。
バラ肉ではなくロースを使うと身が固くなるのでオススメしないです。
普段は煮物や魚の焼き物と淡泊な食事ばかりで飽きる頃に出す料理としては手軽な上、挟む具材によってアレンジも効きます。
高齢者以外の方が食べても満足できるレシピなので、家族から不満が出にくいのも作る身分としては嬉しい。
2位~5位のおすすめレシピ!
【松風焼き】
- とりの挽肉、刻んだネギ、刻んだにんじん、刻んだインゲン、おろし生姜、木綿豆腐をボールかバットで混ぜて粘り気が出てきたら醤油、みりんを1、みそを0.5の割合で混ぜます。
- 混ぜた物の表面を滑らかにして上からごまを塗して、低温でじっくりとオーブンで焼きます。仕上げに青のりを振りかけたら完成です。
豆腐や野菜のお陰でお肉のくどさが軽減されているので食べやすいです。
見た目も華やかになり喜ばれます。
【はんぺんのたらこマヨネーズ焼き】
はんぺんとマヨネーズ、たらこを適量混ぜた物をバットに平たく並べオーブンで焼き目を付けるか、ガスバーナーで炙り焦げ目をつけるだけで完成です。
【白身魚のラタトゥイユ】
- なす、ズッキーニ、タマネギ、カボチャをグリルします。鍋に刻んだトマトとケチャップを入れ弱火で加熱。
- ドロドロしてきたらグリルした野菜を投入して煮込みます。
- 白身魚は崩れやすいのであらかた火が通ったタイミングで皮目から鍋に入れ、動かさず火を通します。
ある程度通ってきたら火を止め、ひっくり返して余熱で調理します。
味付けはコンソメで8割付け、塩で塩分調整します。
仕上げににんにくチューブを入れても美味しいです。
祖母から好評でした。生野菜は体を冷やすので大体の料理は煮込みになってしまうのですが、味付けをしてしまうので「何を食べても同じだ」と不満が出たことから考案したレシピです。なので調味料を極限まで減らしています。
【高野豆腐のボロネーゼ】
肉の代わりに高野豆腐を利用したボロネーゼです。にんにく、にんじんを細かく刻み、赤ワインとトマトケチャップで煮込みます。
そこへ挽肉とトマト缶を入れパスタと和えたら完成です。
今後高齢者に食べてもらいたい料理
高齢者にも人気があるけど最後まで食べられない天ぷらを、アレンジレシピで完食してもらえるように作りたいです。
天ぷらは祖母は好物なのですが薄衣にしても、揚げ焼きにしても「クドくて最後まで食べられない」との事で、アレンジレシピを思案中です。
事業所に於いても天ぷらは人気ですが、残食率も高いので完食してもらうには課題ではあります。