はじめに
肩関節拘縮は臨床にいるとみる機会が多い疾患です。
以前も話した通り、原因を知ることが治療を進めるうえで大切になってきます。
肩甲上腕関節だけでなく、連動するどの部位が障害されてもスムーズな可動性は得られず、拘縮になってしまう可能性があります。
なのでとても難しい疾患です。
自分も肩関節疾患の患者を担当する機会が多く、毎回難しいことを実感します。
診察の手順
①問診
・疼痛部位
・症状が出た時期や誘因
・日常生活上の障害の詳細 などを聴取。
また、拘縮の原因となる既往歴がないかも確認!(糖尿病、骨折 など)
②視診
・姿勢
・炎症所見がないか
・筋委縮がないか
・肩甲骨のアライメント
いずれも左右で比較することで分かる!
③触診
・胸鎖関節
・鎖骨
・鎖骨上窩
・肩鎖関節
・烏口突起
・前方関節裂隙
・後方関節裂隙
・大結節
・小結節
・結節間溝
・肩峰
健側と比較して明らかな圧痛を認める場合は損傷や炎症が起こってる可能性がある!
④運動診
・関節可動域
※bear hug 肢位:健側肩に手をつける肢位
→内転内旋の可動域制限が強い場合この肢位がとれない。
・ストレステスト
まとめ
肩甲上腕関節のみに注目していては解決できません。
もっと広い目で原因を探り、治療にあたりましょう。