「悲しいよ」
「それ、嫌だ」
そう感じた時に、
無意識にぐっと飲み込むのはもう癖で。
そんなことくらいで悲しむなんてかっこ悪いとか、
悲しんでいる姿を見られるのが恥ずかしかったり、
弱い自分を知られたくなかったり、
器の小さい自分を隠していたかったり。
それ嫌だ、
なんて言ったって、
相手にも自由があるんだし、とか
相手にも都合があるんだし、とか
人の行動は変えられないし仕方ないや、とか
わたしが反応してるだけだし、とか。
すぐにかっこつけて、
平気なふりして、
いい子になって、
わかったふりして。
結局、
自分の気持ちを見ないふりして、
自分の思いをわかってあげなくて、
自分の言葉を飲み込んできていた。
「悲しいよ」
「それ、嫌だ」
って、
言うだけで、
口に出すだけで、
ものすごく勇気がいったよ。
言うだけで、
涙がたくさん出た。
久しぶりに、
大きな声をあげて泣いた。
大きな大きな声をあげて、
子どもみたいに泣いたなぁ。
何かが洗われたよ。