ドラマにもなったシリーズの
完結作「連続殺人鬼 カエル男完結編」
中山七里先生の作品は、どれもハズレなく楽しめる
有働さゆりが弾くピアノソナタに心を揺さぶられる古手川刑事、対する「ピアノ教師有働さゆり」は主人格
彼女も虐待の犠牲者で、とんでもない交代人格が現れる
結末はこうなる以外、道がなかったのかも

20年ほど前、「存在の深き眠り」というNHKのドラマを観て、驚愕した覚えがある
大竹しのぶさん演じる主婦は、多重人格だった(この演技がすごい)
細川俊之さん演じる精神科医は、彼女を治療し、交代人格は消滅してしまう
しかし彼は、交代人格の奔放な女性に恋をしてしまっており、彼女の消滅を深く悲しむ
…というストーリーだったと思う
有働さゆりは、ピアノ教師として生きることはできなかった
彼女も古手川刑事も哀れでならない
どうかこの先、古手川刑事が救われますように
