私は本来、どうしようもないグータラ人間です。

何でも先送りできるものは先送りし、

本当に切羽詰まらないと、実行しようとしない。

そういう自分をよ～く分かっているからこそ、

無理やり掃除するし、無理やり料理を覚えたり

無理やり勉強をスタートさせる。

「敵を知り、己を知らば、百戦して危うからず」（孫子）

と言うわけです。

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さぁて。第2日目である。

１日目は、多少グダグダながら終わった。

2日目は、カードを渡し、そこに自分の出来なかった英文を丸ごと写す、という作業をやる。

英文を？

英単語だけじゃなくて、英文を丸ごと？？

一応、その段取りを教える。

そして数分経ったら、十分机に向き合っている。

気付けば70分経っていた。

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とりあえず、着手すること。

これは、思いがけないほどの力を持っている。

まず一つは、事柄について校正（キャリブレーション）できる、ということだ。

まず、これをやり続けてていいのか？

次に、これをやってて効果はあるのか？

・・・そういうことを、つねに確認しながらやる、ということだ。

物事に着手する前の評価としては、

過大になるか

過少になるか

の、二元論に陥りがちだ。

過大な評価は、やってることを深刻に受けとめてしまうことに繋がる。

人間は、解決可能だ、と思うからこそ課題に取り組む気持ちが沸いてくる。

手に負えない、と思えば、モチベーションはへし折られ、取り組みは先延ばしされてしまうだろう。

先延ばしすることで、それを校正する機会を失ってしまう。

そればかりか、取り組むことから逃げたせいで、

余計に課題への恐れを強めてしまう。

先延ばしと恐れ、

これは互いに強め合う悪循環ループを形成することになる。

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過小評価の方にも問題がある。

「やろうと思えばすぐできる」と甘く見てしまい、

放置して、締め切り直前で焦ったことはないだろうか？

結果として、同様の先延ばしが生ずれば、同様の失態が待っている。

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いずれにしても、

何もしていない状態から始めることは難しいが、

一旦始めたことを放り出すこともまた難しい。

ということは？

少しだけでも手を付ければいい。

すると校正ができる。

正確な所要時間の見積もりも（着手するまで気づけなかった）

その課題をやる意味さえも見えてくる。

無理と思えた課題も、一旦取りついてしまえば

どのように分割するのがいいかもわかる。

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「とりあえず手を付ける」ことが持つもう一つの力は、

課題を

未着手から未完成にグレードアップ

することである。

え？それは当たり前じゃん、って？

何もしていない所から始めることは難しい。

しかし、一旦始めてしまったものを途中で投げ出すのはこれまた難しい。

その子も、一旦始めた課題を、とにかく始めた。

なんやかんやで、2時間も休み無しで乗り切った。

5時間後、終わった時にはヘロヘロになっていた。

でも、何となく気分良く帰っていった。

夢を実現するいちばんの近道 ～ミニッツ（１分）・スターター

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