さてさて。

普通に通学することが本当に難しい場合、思い切って全日制高校を辞めてしまえばいい、と思うのです。

その際に、通信制高校や定時制高校を選ぶ、という選択がいいでしょう。

①通信制高校

そのメリットは

・単位制なので、自分のペースで学習を進められる。

・自由になる時間が多く、趣味や仕事などと学校を両立できる。

・ほとんど通学しなくてもいいので、不登校でも卒業できる。

・厳しい校則に縛られない。

・留年がない。

などが挙げられるでしょう。

デメリットとしては

・自宅学習がメインなので、わからないことがすぐに解決できない。

・学習スタイルが自由なので、卒業するには自己管理能力が必要。

・投稿が少ないので、友達を作る機会が少ない。

・学校幼児や部活動が活発な学校が少ない。

というところでしょうか。

つまり

「自由過ぎるが故に、自己管理能力が問われる」という事です。

人間関係のトラブルで不登校になった、健康面で不安定な人にはうってつけかもしれません。

地味に「留年がない」というのもポイントです。

というのも、通信制高校の卒業認定には、以下の条件が付きます。

・74単位以上の習得

・36か月以上の在籍

・30単位時間の特別活動

暗に「監獄」と呼ばれる全日制高校に比べて、めちゃ緩いですよね。

つまり

入校時から、高校卒業が目的となっています。

これだけで、「高卒」という学歴が得られます。

ちなみに「学費の安さ」もポイントでしょうね。

ここまで来たらメリットばかりと思われるかもしれません。

しかし

中卒ではないが、「結局は普通から外れた」

というレッテルが大なり小なりはあります。

特に通信制の場合は、

他に比べて、人と接する機会が少なくなる。

それ故に「協調性」という点で評価に影響することもゼロとは言えません。

が！

それでも

学歴を取得するメリットの方が大幅に上回ります。

これはあくまで

「高校卒業という学歴をとる手段」だと割り切ったものと言えます。

何と言っても学歴を手に入れた方がはるかにいいですからね。

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次は

②定時制高校

これは全日制と授業時間が異なるものです。

定時制高校は、全日制高校と同じく、毎日学校に通うことになります。

ただ、授業開始の時間帯が全日制と異なり、

昼・夕方・夜から、と遅めの時間から授業が開始されるのが特徴です。

メリットとしては

・全日制高校の1クラス35～40人よりも、1クラス20人前後と少人数です。

生徒一人ひとりへのサポートも期待できます。

また

入学はもちろん、全日制からの編入・転入もしやすいため、

不登校改善に向けて環境を変える効果的な方法です。

定時制と全日制の最大の違いは「授業時間」にあります。

昔と違って、公立定時制高校では「単位制」が主流になっています。

かつては、定時制高校は「働きながら通学する人」が多かったため

夕方または夜から授業が始まり、1日4時限というスタイルが一般的でした。

それゆえに、一日の授業数が少ない分、4年かけて卒業します。

しかし最近では、企業の就業時間の違いから、画一的な形態では通えない人が多くいます。

また、定時制高校に通う人は、

働きながら通学する人より、家庭の事情や不登校などで、

全日制に通えなくなった人が多くなりました。

そう言ったことから

定時制では、夕方～夜の授業が中心ではあるものの、

全日制と同じように、朝～昼にも授業を行う学校が登場しています。

また、制度の変更により定時制でも3年で卒業できるようになりました。

これにより、多くの定時制高校で、

「3年卒業コース」と「4年卒業コース」を選択することになっています。

「3年卒業コース」を選択すると、一日の授業が5～6時限へと増えます。

全日制と比べると簡単な分、卒業もしやすいが、

大学受験を見据えた場合、学力不足に陥りやすくなる

というデメリットも考えられます。

定時制高校には、毎日通学し、多くの友人と一緒に勉強し卒業するという「高校生活らしさ」があります。

通信制高校で、そういった高校生活らしさを体験するには

「毎日通学するコース」を選んだり

「サポート校」に入学したりして補わなくてはなりません。

自宅や勤務先の近くに定時制高校がない場合は、通信制高校の方がいいでしょう。

通信制高校は、基本的に毎日通学する必要がなく、

スクーリング日だけ通学すればいいので、

近所に学校が無くても勉強を進められるのです。

遠方の定時制高校に毎日通うのは、想像以上に大変です。

通信制高校によっては、

中学までの勉強の復習をサポートしたり

大学進学のための専門コースがあったり、と

定時制高校には無い、手厚いサポートが受けられます。

学校ごとに様々な魅力があるのが通信制高校の魅力です。

③高卒認定

高等学校卒業程度認定試験（旧大学入学資格検定）のことです。

これは、あくまでも「大学・専門学校への進学が前提」だから、

定時制や通信制に時間をかけず、大学進学を希望する人は検討してもいいかもしれません。

年二回（8月・11月）の試験で、全科目試験を合格すれば

「高卒と同等程度の認定」が貰える試験です。

全日制に通った時期が1年以上あれば、学科免除もされます。

受験資格は、その年度に満16歳以上になる人です。

16歳で合格しても、その認定が正式に与えられるのは、満18歳になってからです。

（大学受験は、その年度に満18歳以上になる人です。）

ただし、「高卒と同等程度の認定」だけであって、「高卒」ではありません。

つまり、大学に合格できなければ、最終学歴は「中卒」のままです。

これは「学歴が貰える試験」ではありません。

「受験資格を得るための試験」です。

ゆえに、これは「進学のための試験」と割り切った方がいいです。

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さて、長々と語りましたが、

「あの人は学歴は無くても、ビジネスで大成功したぞ！」

という、超レアなケースをくれぐれも持ち出さないでくださいね。

（ジョン・メージャー：英国首相・高卒）

（スティーブ・ジョブズ：大学中退）

彼らは、大卒以上に勉強し、その偉大なる業績を上げた人たちなのですから。

学歴に関係なく、沢山学んだからこその成功だったんです。

残念ながら、人と違うルートをとると、偏見もセットでついてくるのが現実です。

全日制以外の方法は、

「学歴を得るための手段」と割り切った方がいいです。

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中退者の多くは、不登校の現状に罪悪感を感じています。

そうでなければ、進学・就職が8割という数字は出てきません。

この塾でも、通信制高校卒の大学進学者を4名ほどサポートしました。

当塾のサポートには、それなりに自信があります。

気になる方は、当塾にお問い合わせを。

不登校の子供が勝つ唯一の方法③ ～単位制高校と定時制高校

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