今回は挿し木のリスクと病害の話です。


最近、自宅のいちじくで問題になっている病害は、

さび病

株枯病

胴枯病

の3つです。


その中で致命傷になり、挿し木が原因になる株枯病と

胴枯病について記載します。


まず、株枯病についてですが、申し訳ないですが写真を取り損ないました。


症状としては、主幹部の頭部の切断面に塗布した保護剤のトップジンが浮き上がり、中に水が溜まっているのを発見したところから始まりました。


発見したのが夏だったので幹からの蒸気や、吸い上げた水が溜まってしまったのかと思ったのですが、水が引かず、ずっと溜まっていても木質部が腐る可能性があると思い、切開して水を出し、断面を新しくしてから再度、保護剤を塗布しました。

しかし、数日しても保護剤の定着が悪かったのでおかしい…

何かあるのでは?と思い調べ、行き着いたのが株枯病でした。

ネットの記載されていた発病原因が、挿し木を行った際に地下部の主幹切断面に菌が侵入し、そこから腐敗するとあったので気付くのが遅れました。


なぜなら発見当時、腐敗しているのは地下部ではなく、地上部の断面であり、以前断面を新しくした際に腐敗した箇所は全て切り取れていたので地下からの腐敗は無いと思っていたからです。


しかし、発病すれば株は枯れ、土を介して広がる可能性があるらしいので、プランターとはいえ雨の泥跳ねによる拡散を恐れて破棄する事にしました。


破棄する際に病状を確認するために患部を上から輪切りにしたのですが、地上部の腐敗した箇所と地下部の腐敗した箇所の間に健康な所が薄くあったものの、地下部はかなり侵食されていました。


今回は保護剤の異常で病気に気付くことが出来ましたが、気づいたときには手遅れの可能性が高い病気だと思いました。


次に胴枯病です。

症状としては似たようなものですが、こちらも主幹の頭部から菌が侵入し、発病箇所から上が枯れるというものです。

挿し木の際に太い枝を使用するとなりやすく、自分みたいに太い枝=その後の枝の発育が良い。
と思った初心者が引っ掛るみたいです。

この子は来年挿し木を行い、お亡くなりに備えたいと思います。
逃げ道を挿し木で確保できるのはいちじくの強みですね。