遅めの、新年あけましておめでとうございます。本年もならやま鉄道をよろしくお願いいたします。

 2024年1月12-16日、中央線20系05編成が廃車の為、緑木検査場から解体工場へ陸送されました。年をまたいで、令和6年初の20系の廃車となりました。

 

 

軽く...  20系05編成の生い立ち 

 

 2605Fは1985年12月16日、山口県の日立製作所で生まれ 竣工しました。当初から中央線用の車両で、昭和時代に製造された20系初期編成で最後に製造されました。この次の編成は1989年5月25日に竣工した20系31編成となり、この編成以降は平成元年に製造された後期車に分類されます。翌年に控えていた近鉄東大阪線直通運転にも対応していました。私が生まれたのが12月17日で1日違いの誕生日で、そういう面で身近な存在でした。

 

 

 2006年、近鉄けいはんな線開業に伴い、ワンマン/高速運転に対応したパワーアップ改造が行われました。中央線で走っていた0番台では最後まで原型車として走っており、改造後も帯が扉に塗装されていない旧帯のまま出場し、20系07編成より一足先に2008年初頭に新帯に変わりました。私が生まれた2005年12月時点で、20系の原型車はこの中央線の05編成と、谷町線の31編成だけでした。

 

 私がこの編成と出会ったのは2018年8月。生駒で阪神9000系との離合を撮ったのが記憶に一番古い記憶でした。その後、他の編成と同じように出会っては撮ったり乗ったりして日常的に追っかけていました。

 

 

 しかしこの05編成は、2019年冬から2020年秋まで何度か緑木検査場に行ったり試運転をしたりと、05編成が不調の可能性がTwitterで挙げられていました。しかし当時は30000A系や400系がデビューしておらず、そんな車両の登場すら予想されてすらいない頃、御堂筋線に残っていた10系列の置き換えが優先されていたので、中央線の車両には全く手が回らない状況でした。その中で不調になっても無理して走っていた事から、20系の老朽化はこの時から隠せない状況でした。

 

 

 それから中央線を走り続けて3年後の2023年冬、05編成は1985年の落成から車齢38年を迎え、20系初期編成では車生が長い編成となり、1980年から2019年まで活躍した御堂筋線の10系11編成に肉薄するご長寿車両になりました。この時には既に30000A系、そして400系が主力になっており、初期車かつ老朽化や不調に悩まされた05編成も、400系09編成の運行開始で、この年末にひっそりと営業運転から退きました。

 

 

 以上20系05編成のプログでした。この時期、私は交通費の節約や体調管理もふまえ、年明け以降は撮り鉄活動はほとんどしていませんでした。しかし、05編成の最後に緑木で立ち会えませんでした... 今年は能登半島地震や羽田.新千歳空港での航空機接触事故など、今年は悲しきスタートを切りました。20系は残り3編成、3月の引退もすぐです。

 

 改めて、最後の昭和生まれだった20系05編成、今までありがとうございました。20系1の車生の38年間 本当にお疲れ様でした... 。

 20系05編成の想いは、私が中央線の次世代車両 400系の同じ05編成、406-05Fへ受け継ぎ、同編成も含めこれから末永く中央線を支えていきます。