2023年12月11日、JR西日本で運行されている特急サンダーバードにおいて、来年3月16日のダイヤ改正以降、全車指定席化する事が明らかになりました。

 

 

  数を減らしつつある自由席...

 

 自由席は、座席を指定せず限られた号車において好きな席に座ることができる座席です。が、2022年3月の『サンダーバード』と『しらさぎ』の自由席を1両の指定席化や『くろしお』や『こうのとり』などが全車指定席化されて以降、JR各社で自由席車両が減少しています。JR東日本の房総特急も来年以降より全車指定席化も決定しているそうです。

 

 ではなぜこんなに自由席を廃止するのか?と思うでしょう。理由は『乗務員の負担軽減』です。指定席だど、自動改札を通る際、予約した列車や指定した座席が管理システムに登録されるため、車内で車掌が切符を拝見する必要がないそうです。利用する乗客も、指定した席に確実に座れる事もでき、車内の混雑状況も把握できます。ところが自由席だと、指定席のように列車や座席が指定されていないため、毎回駅を出発した際に、毎回駅を出発した時に車内に拝見に来る必要があります。これは乗務員の手配も余計に必要になり、人件費も増えてしまいます。これだけ人員削減に伴って人件費の削減が声に上がってる世の中なので、当然このような場面でも乗務員の負担を減らす必要が出てきます。

 

 そのため、これが自由席の廃止に繋がっています。

 

 実は、今回自由席を廃止する特急列車は『サンダーバード』以外に

  • しらさぎ 名古屋or米原~敦賀
  • スーパーはくと 京都~倉吉
  • スーパーいなば 岡山~鳥取
  • やくも 岡山~出雲市

 の4列車も含まれています。なお、『サンダーバード』と『しらさぎ』は、同じダイヤ改正より、北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業により、同区間の運行を取りやめ、全列車を敦賀行に変更します。和倉温泉へ直通する便は『能登かがり火』へ編入されます。

 他に、全車指定席化を案内表に描かれている、『しらさぎ』の車両のイラストに、『サンダーバード』に使われている683系0番台が描かれていることから、同車が『しらさぎ』へ転用されるものと思われます。案内表に関しては後日ご用意いたします。

 また、『やくも』については、2024年4月6日以降に、新型車両『273系』の運行開始も予定されています。