気付けば8月も幕を閉じ

 

秋が今か今かと出番待ち

 

きみの愛しい魂を抱きしめ夏に別れ告げよう…

 

と言いたいところだが…暑い!!!!!

本当にここは日本なのか?と問いたくなる

 

いつからこんな風になってしまったのだろう

 

日本の四季は何処へ…

 

昔は28℃がほとんどでプールや旅行に行く時に30℃あると嬉しかったっけ

熱中症なんてモノは存在しなかったよ

夏休みは耳心地良い風鈴の音色に冷えたスイカに怪談で涼をとり

 

8月下旬になれば蜩が哀愁たっぷりに夏の終わりと共に秋へのpreludeを告げ

 

9月になると水が冷たく感じて30℃超えるなんてありえなかった

 

秋から冬へ色を変える10月は冷たい風が頬に心地よくハロウィンに心躍らせカボチャのクッキーを焼き

きみは素敵なコスプレで楽しませてくれたね

 

コートを羽織る11月になるとタンスからツリーやリースを出し始めて毎年テーマカラーを決めてクリスマスフリークだった妹とクリスマスソングを聴きながらホームデコレーションするのが楽しかったな

そして大好きな12月
今年こそはとホワイトノエルを夢に見て毎年ドレスアップして出かける帝国ホテルのレインボールームのバイキングではふたりともメインでお腹いっぱいになっていつもケーキが食べられなかったね(笑)
きみとおにいちゃん、こーちゃんとひろみちゃん、ごうちゃんがいつも私のサンタだった


ずっとクリスマスムードに浸っていたいのに25日を過ぎたとたんに街はクリスマスツリーを片づけてお正月飾りを売り出し年末ムード一色になるのに寂しさを感じながらお餅をお米屋さんに頼み母がおせちを作り
母から伝わる職人が手掛けた親子3人の江戸押絵羽子板を飾り
年越しそばならぬ年越しラーメンを食べながら紅白を観て除夜の鐘を聞いてテレビでカウントダウンに盛り上がり日付が変わると共に家族で初詣に行き深夜の映画をきみと楽しんだ

1月…元旦はお雑煮とおせちの後で恒例のケンタッキーでチキンを食べながらお笑いとかくし芸…

2月はバレンタインに腕を振るい雪の華と戯れ

 

3月にメジロを見かけるといつの間にやら桜の薄紅が街中を春色に染め

 

そして4月、きみの嫌いな…いや、私たちの嫌いな春が訪れると

(毎年春はきみが具合が悪くなったりいろいろと嫌なことが重なりろくなことがないので憂鬱な季節なのだ)

 

きみがこの世に生を受けた5月を過ぎるとやがて紫陽花が色を変え…ひまわりが再び夏の扉を開く

それが昭和の四季だった

大好きなきみとの思い出が詰まった春、夏、秋、冬

今は夏と生温い冬しかないよね

 

まさしく二季物語

情緒もへったくれもない令和…

 

平成のはじめまではまだ季節感を感じられた

 

涼しくない秋…コートのいらない冬なんて冬じゃない

 

きみと夜中にスノーマンを家の前で作って熱いお風呂できゃっきゃっ騒いでおしゃべりした1月…

 

私たちの愛した四季はもう訪れないのかな

なにはともあれ夏…秋への前奏曲もきみと共に…