昨日に引き続き、生徒達のピアノに関する事を考えてみました。


文化祭での演奏をきっかけに以前教えていた生徒達から、今現在どのようにピアノで苦労しているかという話を何件か聞きました。そこに、学校の授業内での関わりだけでは、ピアノを上達させるのは難しいのだという事を再確認しました。


ピアノ等の楽器は、基本的には習い事として、楽器の先生が1週間とか2週間ごとにチェックし、寄り添い、精神的にも自信を持たせてみたり励ましてみたり、時にはハッパかけたりして緩急つけながら寄り添っていく事で上達していくものです。


ピアノというのは、私自身もそうてすが、大学卒業時に完成する訳ではなく一生かけて育んでいくものですので、学校の授業としては回数制限がある中、やはり、ほとんどのケースでは一方的に与えて終わりになってしまうのだな、と、学生の話を聞いて感じましたし、そのような状況に学生達も焦りや不安を感じている事がよくわかりました。


受験生の為の音楽塾の講師もしていましたのでわかりますが、学校現場で足りない分のフォローを外部で行わないと、受験に対する準備が間に合わないという現実があります。


そこで、お金をかけて外部で習い事として勉強したり塾に行ったり個人の先生に習える人はいいとして、それが経済的な面や家族の理解で差が出来てしまうのは残念な事です。


学校に勤めている者として、時間制限のある中でも、時間のある限り、そういった相談には、耳を傾けたいと考えています。卒業後にも希望を失わずにピアノに向き合っていける我々から発信する魔法の言葉も必要だなと感じております。