今日も、バイオリニストの植村理葉さんと、演奏を合わせました。
モーツァルトのアダージョは、オーケストラとバイオリンの曲をピアノひとりで伴奏するアレンジになっています。
その次のバイオリンソナタk.13ヘ長調は、初期、一桁の年齢の作曲。ピアノソナタ、バイオリンオブリガード付きという雰囲気です。
その次、バイオリンソナタk.304は、モーツァルトには珍しい短調の曲です。こちらも、だいぶバイオリンとピアノは対等にはなってきたものの、まだピアノのリードが大きいです。
そして、k.526のソナタは、これは、もう、バイオリンとピアノは対等なスタイルが確立され、無駄な音も省かれ、端正で優雅な作りになっています。
最後に、シューベルトのアヴェマリアを演奏します。
植村さんの演奏は、数いるバイオリニストの中でも特別音が美しく、しかも妥協がないです。
例えば、あまりにも難しいからごまかすとかは絶対ないです。弓が足りないから、ピアノに速く弾いて欲しいとかの理由で速くしたりは絶対になさらないです。
これは、本当にすごい事です。
私は、この中で、初めてのソナタが1曲あります。これを合わせるために、準備として、有名どころの演奏を2組聞きました。
それを参考に作りましたが、昨日の合わせで、それは打ち砕かれ、新しく作り、今日はその確認の合わせとなりました。
植村さんとのアンサンブルは、植村さんとしかできないアンサンブルで、30才より少し前からコンサートを一緒にさせていただき、5年間は一緒に演奏していたのですが、子育てが非常に厳しく、ブランクがありました。5年ほど前から、彼女の夏期講習のお手伝いで伴奏をさせてもらったのがきっかけで、それから毎年、夏期講習は担当させていただいております。
私も、彼女との合わせはひさしぶりでしたので、彼女の妥協のない姿勢や演奏に、生涯、離してはならないパートナーだと思いました。お互い色んな方とやりますが、やはり、彼女とのアンサンブルは、一生続けていきたいと思いました。自分から頼んでも、演奏を続けさせてもらいたいと思いました。
今回コンサートを企画してくれたS子ちゃんは、アマオケの仲間だったのですが、アートプロデュースをしていて、今回こちらをプロデュースしてくれました。
彼女は演奏側の要求を色々理解してくれますので、大変心強いパートナーです。
彼女のおかげで、植村さんとの演奏のきっかけができたのは間違いないです。感謝です。
植村さん、流行りの雰囲気や、雰囲気では絶対演奏しないのです。そして美しい。。。
本当に素敵です。
沢山の方に聞いてほしいです。でも、あとチケットは数枚です。
日本でも屈指のバイオリニストであることは間違いないです。是非お聞きいただきたいです。
専門家の方は、バイオリンソナタに唸ると思いますが、シューベルトのアヴェマリアは、多分二度と聞けないだろうぐらい、彼女は追求しています。技術的に難しい曲で、出来ない人は絶対に弾けないようなオクターブや6度で動くパッセージが続きます。しかも弱い音、ゆっくりなテンポで。でも、技術が大変という事は専門家以外は気づかないぐらい容易く弾いています。
帰宅してからも、ずっと15時から今まで弾いていました。まだまだ足りないですが、そろそろ食事を作らなくては。。。買い物に行かなくてはなりません。
私独りなら、このまま23時まで弾いてもお腹すかないです、多分。。。