日本書紀と恵比寿さん | アンクル館

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日本で信仰されてる七福神は、仏教天部から毘沙門天・大黒天・弁財天、
中国から福禄寿・寿老人・布袋さん、日本からはなぜか恵比寿さんだけだ。
鯛を抱えている神さまだね。海の平穏と豊漁を祈る信仰対象にぴったり。

 


前にテレビで見た記憶では、北陸の海岸沿いの地方では「恵比寿」ではなく「」と書いて信仰していて、神事も催されていた。蛭子をエビスと読むのはこの地方だけではないが、いかにも当て字、素直に読めば「ヒルコ」だ。

日本神話で有名な天照大神は、世の中を照らして明るくしているのだから、別名「昼女」と言われている。「ヒルメ」だね。そして、彼女の弟の一人は  不具だったので海に流されたそうだ。その可哀そうな子の名前が「蛭児」。日本書紀にそう書いてあるのを読んだ記憶がある。もちろん現代語訳。

しかし、ヒルコを祭神とする神社はかなりあるよね。中には天照大神と並んで祭られている神社もあり、日本書紀の不幸な境遇とは別人のようだ。
(祭神は元からのと後からのとでゴチャゴチャになってるのが多いけど)

つまり、本来はヒルメとヒルコは対の輝ける太陽神であった可能性がある。もしくは、お互いに勢力圏を張り合っていたライバルとかさ。そして争った 結果、ヒルメの勢力がヒルコを破ったと云う歴史的事実があったのかも。

それを寓話化したのが、ヒルコを海に流したという日本書紀の記述なのかもしれない。実際は追放されたか、処刑されたか。新しい征服者が、その土地の人々の信仰している神を貶め、自分達の信仰を強要するのは当然の事。

お約束事として、勝者を兄・姉、敗者を弟・妹の立場にするみたい。一族という事にすれば、征服した土地の支配の大儀名分になるし、自分達の信仰の普及にも何かと好都合だろうし。そしてヒルコには「蛭」という卑字をあてた。


しかし民衆は、悲劇のヒーローの呼び名をエビスと変えて信仰し続けた・・・その名残りが、七福神として現代まで続いているとしたら、すごい事だね。

追記・・・天照大神の別名として大日霊貴(おおひるめのむち)と書紀に記載